令和2年度二学期始業式式辞

 みなさん、おはようございます。

 短い夏休みでしたが、休養は十分とれましたか。心と体の活力は回復しましたか。

 これから、長い二学期が始まります。

 特に三年生は、これから行事と進路が重なる大変な時期を迎えます。

 みなさんへのお願いは2点です。一つ目は、体調管理です。今日も38°Cを越える危険な暑さです。長い2学期になります。進路や行事など重要な教育活動が続きます。長期戦だと自覚し、自らのペース配分を考えて行動して下さい。これが一つ目の私からのお願いです。

 二つ目は学びについてです。まず教科の学習はどんなことがあっても大切にして下さい。特に日々の授業には主体的に参加して下さい。

 その上で行事における学びについて強調します。学校行事は遊びではありません。教科の学びとは違う学びです。これから前代未聞の体育祭と文化祭があります。身に付けて欲しい力を幾つか並べます。願いや思いを形にする構想力。それをどうすれば実現するかを考える企画力。そうしたものを言葉や行動で人に伝える表現力。様々な違いを持った他者とともに何かを成し遂げる協働力です。

 特に今年度の行事は、体育祭と文化祭の準備を同時並行して行うことが求められています。ポイントは、かっちりとした計画と役割分担です。どの時期までに何ができている必要があるのか、そのために個々人は何を具体的にする必要があるのかを明確にして下さい。漠然とした計画、雰囲気やその場限りの気分任せの行動は、もめごとの原因になります。

 最も難しいのは、協働力です。個々の行事にかける想いは学年によって違います。3年生と2年1年とは違うはずです。またポジションによっても違うはずです。応援団の団長とそれ以外の団員は違うでしょう。温度差があるのです。温度差があることを直視した上で、どうすれば一緒にできるのかを考え、行動して下さい。ポイントは想像力と情熱です。今、団長はどんな想いなのか。クラスの文化委員はどういう気持ちか。それを想像した上で、自分には何ができるかを考え行動して下さい。また、逆にリーダーは経済的な困窮によりアルバイトで家計を助けなければならず、毎日は練習に参加できない団員やクラスの仲間がいるかもしれないと想像して行動して下さい。

 個々の事情や温度差を分かった上で、それでもやり遂げたい、成し遂げたいとの情熱とその想いへの共感がチーム力となるのです。きっといろんなアクシデントが起こるでしょう。それでもこの想像力と情熱があれば、乗り越えることができます。

 大きく2点、言いました。体調管理と行事における学びです。

 最後に、コロナ危機は去ったのではありません。くれぐれも安全に留意して下さい。新たな生活様式の中で、一人ひとりがそれぞれの学びにより、「実り」を手に入れることを願っています。

8月17日 

校長 上本 雅也

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