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JUMP金剛83号 強い金剛 楽しい金剛 夢ある金剛 -ピンチをチャンスに-

<コロナ危機に直面して>

 現在、全世界はコロナウィルス感染症の危機に直面しています。日本においても、4月7日に政府による緊急事態宣言が発令され、大阪府においては5月20日まで続きました。また、府立学校においては、3月2日から5月31日まで臨時休業となり、生徒たちは長く学校に来ることができませんでした。

 まず第一に、コロナウィルス感染症により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

次に、このコロナ危機に対して、自らの危険も顧みず治療や看護に当たられた医療従事者をはじめ、コロナ危機により生きづらさが深刻になった人々に対して、様々な援助に携わっておられる方々に、心から感謝申し上げます。

<学校再開にあたり>

 6月1日から12日までの少人数による分散登校。6月15日からは通常の教育活動が行えるようになりました。「ついに、とうとう、やっと」です。待ちに待った学校再開。6月15日には、入学式、始業式を行うことができました。部活動も再開できました。

 繰り返すようですが、この学校再開も医療、福祉、行政など様々な分野での多くの人々の、ご尽力、お力添えがあったればこそ可能になったのです。

 学校としても、生徒たちの命と安全を守るために、3密を避けるなど様々な措置を講じていますが、まずは一人ひとりが「新しい生活様式」に慣れるよう、心がけて下さい。

 また、学校が再開されたとは言え、コロナ危機が去ったのではありません。第二派、第三派に備え、オンライン授業による学びの保障など、学校としても様々な備えを行っています。

<臨時休業から学ぶこと>

 この間の長い臨時休業中、改めて多くのことを考える機会となりました。生徒のいない校舎、グラウンドを何日も見ていると、生徒のいない学校は学校ではないと、つくづく思い知らされました。生徒がいての学校。やはり教師は生徒がいないと元気が出てこないのです。学校とは、生徒と教師が、人間的な成長に向けて、ぶつかり合い、関わり合う、生きた「場」なのです。このことに深く思い致せば、これまで当たり前のようにあった、授業、クラス、行事、部活動の「ありがたみ」「大切さ」が、一入身に染みて実感されます。

<ピンチをチャンスに>

 コロナ危機は、私たちの社会生活に様々な深刻な影響を与えています。一番に生活の困窮の問題があります。また、ストレスフルな生活が続く中で人間関係がしんどくなったり、精神的に追い詰められ不適応に陥ったりする問題も起こっています。学校生活においても、2か月遅れの学校再開で、授業や行事、進路においても変更を余儀なくされ、様々な課題が生起しています。

 まさに危機です。しかし危機だからこそ「見えてくるもの」があるのです。それは今まで当たり前のように思っていた「ものごと」の「本質」です。

 学校に何故行くのか、授業で如何に学ぶのか、クラスは何のためにあるのか、学校行事は何のためにやるのか。一人でできること、指導者がいないとできないこと、みんなと共にでないとできないこととは何か。

 長い臨時休業は、既存の様々な「ものごと」を見つめ直し、その「本質」を深く問う機会を与えてくれました。ピンチに直面したからこそ、「本質」を見つめ、柔軟に発想し変化に対応した行動が可能となるのです。

 創立41年目を迎え、新たな一歩を踏み出す今年度、これから、開校以来、前代未聞の進路、体育祭、文化祭が控えています。

強い金剛、楽しい金剛、夢ある金剛の真価が、今こそ問われています。

ピンチをチャンスに変える発想と行動力で、未曾有の危機を乗り越えましょう。

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