4月8日 始業式 「得手に帆をあげて生きる」とは

  4月8日、25年度1学期の始業式。2年、3年が新しいスタートを切りました。気持ちも新たに新しい学年で、さらに自分を磨いてほしい。そのような気持ちで一杯でした。

  始業式の私の式辞を掲載させていただきます。私の思いは、生徒たちにしっかりと伝わったでしょうか。

  

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◎ 平成25年度1学期始業式 式辞

 「おはようございます。春休みが終わり、今日から、新しい年度がスタートしました。皆さんの元気そうな顔を見ることができて何よりです。  

 3年生は、いよいよ進路決定の大切な時期となりました。しかし、学校生活は進路一色では面白くありません。体育大会や文化祭などのリーダーとして、

 学校行事をひっぱるなど、野崎高校で悔いのない一年としてほしい。

2年生は中だるみの学年とよく言われますが、私は、高校時代で最もバランスの良い時期だと思っています。

勉強、部活動、行事、すべてに力を注げる時期ではないでしょうか。その中で、一つのくぎりとして、高校生活最大の行事の一つである

修学旅行の成功へ向けて取組んでほしいと思います。

そして、今日の午後には入学式があり、新入生が入学してきます。皆さんは、先輩として、新入生の良き手本となってほしい。

 

さて、年度の最初にあたり、私から一つ皆さんにお話しします。皆さんは本田宗一郎という人を知っていますか。

名前は知らなくても、車やバイクで有名な日本のメーカーの名前は知っているでしょう。その会社を一代で築いた人です。

本田さんは、当時の高等小学校を卒業して、すぐに働き始めました。類まれな発想力と行動力で、先ほど言った自動車会社を設立されるのですが、

本田さんが残した言葉に、「人生は、得手に帆をあげて生きよ」というものがあります。

簡単に言うと、「自分の得意なもので勝負せよ」ということです。欠点を直したり、できないことをできるようにすることも大切だけれど、

それに集中するあまり、せっかくの自分の持ち味をだめにしてしまってはいけないということなのです。

本田さんも、会社の経営の中核は他の人に任せて、自分の得意な技術力を生かして、次々と斬新なバイクや車を世に送り出されました。

 

 皆さんの得意なものは、何でしょうか。すぐに答えられますか。まだ、見つかっていない人は、今年度、保護者の方や先生、友達などからのアドバイスを得ながら、

 是非、自分の「強み」を見つけ出し、そこに集中してみて下さい。よりパワーアップした自分をつくることができるはずです。今年は、皆さんの「本気」に期待します。」