12月24日(火)は2学期の終業式でした。1限目は、授業アンケートと学校教育自己診断を行い、2限目に体育館で終業式を行いました。
生徒たちは、明日からの冬休みが楽しみで、心なしか落ち着かない様子でしたが、しっかりと話を聞いてくれました。
2学期もいろいろなことがありましたが、野崎高校では何と言っても、「行事の学期」であります。体育大会、文化祭など、生徒たちが主体となって取り組む活動が多くあり、とても活気のある学期となりました。
今日は体育館が思いのほか寒かったこともあり、私は、生徒たちに私の好きな言葉、「日々是新(ひび これ あらた)」を贈ることで式辞としました。その後、漢字検定、英語検定、校内読書感想文コンクールで、それぞれ頑張った生徒たちに表彰状と副賞を贈りました。
新しい2014年は、生徒たちにとっても、本校にとっても飛躍の年となるよう、決意を新たにした一日でした。
※生徒たちに話をしようと考えていた2学期の終業式の挨拶(全文)を掲載させて頂きます。
2学期終業式 校長挨拶
○ おはようございます。2013年も、あと一週間ほどとなりました。
年末年始はいろいろな人たちと会うことが多いと思いますが、私も10年ぶりくらいで、高校時代の友人と会う予定で、とても楽しみにしています。
今日は、私の高校時代のクラスメートのA君のことをお話しします。
○ A君は高校1年生の時の友人で、共通の話題はロック音楽でした。休みの日ともなれば、音楽好きの友人の家へお邪魔して、当時はブルーレイやDVDはなかったので、LPと呼ばれるレコードをひたすら聞いて過ごすということもありました。
○ A君のロック音楽にかける情熱と、とりわけ詞を書く才能には驚かされましたし、当時から、小説や詩などをよく書いたりしていたのを覚えています。
また、バンドを組んで、ライブ演奏していたとも聞きました。
○ その後進路を決める時に、友人の多くは、進学の道を選びましたが、A君は就職も進学もせず、音楽活動をやって食べていくということを聞きました。
私はその時は正直、「音楽を仕事とするのは難しいんとちがうか。」と思いました。
卒業後レコードを出してメジャーデビューしたものの、3カ月で解散したと聞き、やっぱり音楽で食べていくのは難しいんかなあと、友人たちと話をしました。
○ それから10年たち、15年たち、いつしか高校の友人とも会えなくなっていく中で、ある日テレビを見ていて、本当にびっくりしました。
A君が出ていたのです。それも、純文学の新人に贈られる「芥川賞」を受賞したというニュースでした。
○ A君は、高校時代に興味を持っていたこと、つまり音楽や小説など、表現者としての活動をずっと続けていたことを友人から聞かされました。
○ もちろん才能や運というものはあるとは思いますが、何と言っても、A君が高校時代に見つけた好きなこと、やりたいことを夢や趣味で終わらせず、自分の生き方として実現させたことが、心底素晴らしいと思いました。
○ 皆さんは、野崎高校で、自分の一生を決めるような運命的な出会いがありましたか。
自分のやってみたいことや好きなものが見つかりましたか。
○ 焦ったり無理に決める必要はありません。でも出会いたいと思い続けることは大切です。
○ この冬休みは、一人ひとりが、自分の好きなもの、やりたいことについて、今一度じっくりと考えてみてほしいと思います。
○ 私の話は以上です。皆さん、楽しいクリスマス、お正月を迎えて下さい。
そして、1月8日には全員そろって元気な顔を見せて下さい。