「北やん、久しぶりやな、何しとってん?」
「何しとってんって、校長はんは2月3月は忙しいやろから、遠慮しとったんやがな」
「そら、おおきに。えらい気ぃつこうてくれて」
「せやけど、卒業式の季節でんな。もうおましたんか」
「専攻科の卒業式は先週の月曜日におましてん。幼稚部、小学部、高等部普通科の卒業式は明日でんねん」
「中学部はおまへんのか?」
「今年の中学部は卒業学年に在籍がおまへんねん。北やんは卒業式に来まんのか?」
「ワシは来賓で呼ばれてへんから、参列は遠慮しとくわ」
「まあ確かに来賓としては呼んでへんけどな、でも来て祝ってくれるのはかまへんで」
「仕事があるねんけど、お客さん来うへんかったら行くわ」
「今年の専攻科の卒業式は、卒業生が少なくて少し寂しいなって思っててん。せやけどな、高等部普通科の生徒と先生が参列してくれたんや。ワテはそれがめっちゃ嬉しくてな」
「理療系学科の卒業式って、昔は卒業生の数が多かったから、そないに寂しいって感じはなかったけど、卒業生が2、3人ってのはちょっと寂しいもんな」
「これも、校長が普通科も参加してくれって頼んだわけやなくて、普通科から参列するって言ってくれたんが嬉しいんや。寂しいって感じもなく、すごく厳粛な感じの卒業式やったで」
「まあ、校長はんは前から学部間の繋がりや連携をずっと言っとったもんな」
「そうなんや、せやから嬉しいねん。明日の卒業式は、幼稚部、小学部、高等部普通科の卒業式なんやけど、3年ほど前から幼稚部の幼児も一緒に行うようになってん」
「幼児が卒業式の長い時間耐えれるんかいな」
「それが、ちゃんとおとなしく座ってるねん。これも卒業式っていう雰囲気を理解して、場に合わせるんや。わずか1時間足らずの時間にものすごい成長するねん。これも幼稚部も一緒にしようって言って計画した先生はすごいわ」
「そらすごいな。それに比べて1時間落ち着いて、黙って座ってられへんワシって...」
終わり
