自転車競技部の紹介

今回は、これから千里高校に入学して自転車競技をやってみたいと考えている中学生の皆さんに、自転車競技の種目や練習、試合日程などについて紹介します。今年は東京オリンピックも開催され、自転車競技で活躍した日本選手もいたので、少し知名度が上がったかもしれません。しかし、なかなかなじみのない競技の一つだと思います。

自転車競技には様々な種目があります。競技に使う自転車の種類によってレースのコースも変わります。高校ではロードレースとトラックレースの2競技を中心に行います。

まずロードレースは、一般公道や、運動公園内(舞洲運動公園など)にある、自動車などが入ってこない1周1~3km程度のコースで行われます。高低差が激しい山道を走ることもあれば、田園地帯などの平らな道を走ることもあります。運動公園内の閉鎖コースを周回するレースは、クリテリウムといいます。距離や時間も大会によって全く異なります。1時間未満で走るレースもあれば、6~7時間走るレースもあります。高校生は2時間ぐらいのレースが多いです。

また、参加人数が多いロードレースは、集団になって走ることが多いので、落車事故を起こさないよう、また巻き込まれないよう注意が必要です。ヘルメットやグローブなどの装備が本当に大切になってきます。しかし、いろんな場所・コースでたくさんのライバルと走ることはきっと良い経験になると思います。

トラックレースについては、競輪場など自転車競技専用のトラックで行われます。トラックのコーナー部分は、外側が高くなるようにすり鉢状の傾斜がつけられていてます。また、トラック用の自転車(ピストバイク)は、ロードバイクと違ってブレーキも変速シフトレバーもついていません。自転車を止めたい時は、ペダルの回転を緩めてスピードを調節します。これはピストバイクの大きな特徴です。

トラック競技には様々な種目があります。1kmなど短距離のタイムトライアルレースのほか、ケイリンやスプリントなど、勝負を仕掛けるタイミングをめぐって、駆け引きが必要な種目もあります。またチームパーシュートなど団体競技もあります。女子は競技人口が少ないため、男子より競技数は少なくなっていますが、少ないからこそ他校の友達を作りやすく、上位入賞も狙いやすいです。観戦ももちろん楽しめます。

自転車競技に必要な装備として、ロードにもトラックにも共通しているのが、靴です。自転車競技では「ビンディングシューズ」という、ペダルと脚を固定できる靴を履きます。慣れない頃は、靴が上手くペダルから外れなくて自転車ごと倒れてしまう「立ちゴケ」することもありますが、すぐに慣れていきます。ペダルと脚が固定されている方が、ペダルを回しやすく、強く踏み込んだりできます。

校内で練習するときは、写真4枚目のような「3本ローラー」という練習器具を使って練習します。ローラーの上に自転車を置き、体幹を意識しながら乗ります。これも、はじめは難しいですが、そのうち体幹が鍛えられ、壁などの支えを使わなくても安定して乗れるようになります。校外練習では、学校近隣のコースを走りに行ったり、土日は他校と合同練習を行ったりして、長距離を走る練習をしています。

最後に試合日程について紹介します。自転車競技は他のスポーツに比べて試合数が少ない競技で、練習試合というものがありません。なので、一つ一つの公式戦を大切にして練習に励んでいます。後期は1カ月に1回のペースで試合が行われるので、忙しくなります。近畿地区の大会(近畿大会や新人大会)で好成績を収めると、全国大会に出場することができます。千里高校が参加する次の公式戦は、10月31日(日)に東近江ふれあい運動で行われる新人大会ロードの部です。応援よろしくお願いします。

【大阪府・近畿高体連主催のおもな公式戦】

4月 春季大会(ロード・トラック)兼近畿大会予選

6月 近畿大会(ロード・トラック)兼インターハイ予選

9月 大阪総体(ロード・トラック)

   近畿新人大会(トラック)※合宿形式で、記録会のような感じで行われます

10月 新人大会(トラック)兼全国選抜大会予選

11月 新人大会(ロード)兼全国選抜大会予選

  Aug 12, 2021 10_57.png 12 12_05.png

現在1年生1名、2年生4名で活動しています。選手の人数が少ないので、もっと沢山の人に興味を持ってもらえたらなと思っています。11月13日(土)に『千里高校学校説明会』があり、部活動の様子を見学することができます。自転車競技部は午前の説明会後にクラブ見学を予定しているので、ぜひ見学に来てください。千里高校自転車競技部は、まだまだ部員を募集しています。在校生もぜひ体験に来てください。