昨日、1年生は午後の授業がなく人権HRということで堺市総合福祉会館へ行き、『あん』という映画を鑑賞しました。
映画の概要は、どら焼き屋の雇われ店長(千太郎)の元に、求人募集の張り紙を見て、そこで働きたいと懇願する一人の女性(徳江)の物語です。どら焼きの粒あん作りを任せたところ、そのあんが非常に好評でお店は繁盛していきます。しかし、心ない噂により二人の運命を大きく変えていくというお話です。
今回の映画を鑑賞するにあたり、このようなメッセージを伝えました。
私たちは、学ばなければ加害者であることに気づかない。気づかずに過ちを繰り返す。被害者から学ぶことによって加害者は人権問題の重要性を認識する。
また、加害者であることに気づいても、自己の言動を反省し、被害者に対して真摯な行いがなければ、いつまでも加害者のままである。
被害者と加害者の対立関係を解消し、未来に向けてパートナーの関係に変えていく、このような共生の社会の実現を目指すのではないでしょうか。
人は人をねたみ、おとしめ、傷つける。それだけでなく、正当化しようとする。私たちは、そのような自分であることを自覚できるのでしょうか。
これからの明るい未来を担う若者たちに、ぜひ認識しておいてもらいたいと思っています。