本日のオススメ本のコーナーその2です。皆さん読書は進んでいますか?
一口に読書、と言っても、色々な読み方がありますね。多読、乱読、熟読、通読、音読...そしてツン読(本を買っても、読めずに「積んどく」)...。
授業で行うのは、精読、味読。でもある程度まとまった分量を読んだ経験を持ち、読むことに慣れてないと、高校の教科書を読んで難しく感じてしまいそうです。
君の「読書力」は今どのくらいでしょうか?
斎藤孝「読書力」(岩波新書)によると、「文庫100冊・新書50冊を読んだ」経験がある、というのが基準だそうです。そして、「単なる娯楽のための読書」ではなく「多少とも精神の緊張を伴う読書」が必要だと述べられています。(この本もオススメ本ですよ)
私が思うに、少年少女時代にやさしい読み物を充分読んだことで,大人の本の世界に足を踏み入れやすくなります。オススメ本を思いつくままにあげましょう。7冊くらい既読なら合格です。
「十五少年漂流記」「海底二万マイル」「シャーロックホームズの冒険」「ロビンソンクルーソー」
「ああ無情」「ファーブル昆虫記」「宝島」「巌窟王」「ドン・キホーテ」「赤毛のアン」「若草物語」「あしながおじさん」「二十四の瞳」「銀河鉄道の夜」等等...どれも名前くらいは聞いたことがあるのでは?
君たち全員に大人の読書ができるようになってほしい。読書ノートの「畷高生の本棚」で推薦されているレベルの本を読んでほしい。
でも、基礎体力のない人がいきなり富士登山はできません。休業中に、読書ノートの宿題にヒイヒイ言ってる人。急がば回れ、のことわざどおり、読書の体力をつけるのに、読みやすい本を--といっても、ライトノベルでなく、小学校高学年~中学生向けの世界の名作文学を読みましょう。せこい話を付け加えると、君たちが学ぶ評論文の著者の方々の子どもの頃の精神形成に預かったのがこうした本たちのはずで、こうした本を読んでいることは常識と考えているふしがあります。共通の土台があると理解しやすいですよね。
もちろん、高校生としての読書も並行して行ってください。読書ノートには、子ども向け、ハウツー本、ライトノベル、アニメのノベライズは、基本的に不可ですよ。
国語科 志田