第11回科学の甲子園大阪府大会 総合第二位!

 2021年10月17日(日)、第11回科学の甲子園大阪府大会が、大阪工業大学大宮キャンパスで開催され、午前に筆記競技と実技競技(プレゼンテーション)、午後に実技競技(計測)が行われました。本校出場メンバーは2年生(75期)6名です。

 今年度、実技競技の課題はプレリリースされており、「まちの小さな読書スペース」の設計提案と照度測定用の模型(1/30)の製作です。「暑くなりすぎず、明るい」、すなわち「日射遮蔽」と「照度」というトレードオフの関係になりがちな2つの条件を満たした建築物を設計提案します。

 メンバー6名は、それぞれ運動部や文化部に所属しており、これら部活動の合間を縫って集まり、議論を重ね、この日までに作品を完成させました。行事や定期考査を挟んで活動日数は限られており、最後の照度計測用模型(黒色)の製作とプレゼンテーション用PPTの作成は突貫作業でしたが、放課後の作業場となった社会科教室での彼らは終始和やかで、時折笑いもありました。自分たちが納得する畷高オリジナルの「まちの小さな読書スペース」が出来上がったようです。

 この日、競技開始から8時間が過ぎ、いよいよ結果発表です。予定時刻を過ぎても審査委員は登壇せず、「もう少しお待ちください」とのアナウンス、窓の外は真っ暗でした。まず、部門別講評があり、実技競技(計測)において、四條畷高校が参加校トップの計測値を記録したことが紹介され、期待が高まります。しかし、筆記競技、実技競技(プレゼンテーション)、実技競技(計測)を含めた総合順位は、惜しくも第二位。全国大会出場を逃しました。閉会式を終え、労いの言葉をかけようと生徒たちのもとへ行ってみると、晴れ晴れとした表情で、悔しさ以上に彼らの達成感が伝わりました。

 チームでひとつの課題に取り組み、目標を達成するという形式は、実社会においてこれから何度も経験するかと思います。大会出場を通じて、思考力だけでなく、発想力、協業力、マネジメント力など、幅広い能力を向上させることができたのではないかと思います。(学年主任‐T)