49期 家庭基礎 授業を振り返って

 5月に食中毒予防・食品衛生についての学びとして、「手洗い実習」を実施しました。

 手指の細かいところまで、洗わなくてはならないことを実感し、正しい「手の洗い方」を身に付け、後の「調理実習」で生かすことができました。

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 9月に消費生活相談員の方に、サブスク(定期購入)など、インターネットでのトラブルや対応にについて「社会への扉」の内容を中心に講義をしていただきました。それを踏まえて引き続き、消費生活について学んでいきました。ここで紹介された「笑いDE学ぶ消費者トラブル」(人気お笑い芸人のアキナさん、森田まりこさん(吉本新喜劇)が定期購入やマルチ商法、クレジットカードやリボ払いによるトラブル事例についてコントで演じ、被害を防ぐポイントをわかりやすく解説されている)動画を授業内で視聴しました。生徒たちが知っている芸人さんも多く、笑いながらも集中していて、興味関心を持っている様子でした。

 その中で、契約、未成年者の契約、成年年齢が18歳であることなどについての学びの生徒の振り返りの一部を紹介します。

 ○自分が行う買い物などがいろいろな義務や権利で契約として行われていると知った。

 ○軽い買い物も家を買うときと同じ契約である。裏に書いているものは賞味期限を除い

 てあまり見ることなんてないからお客様相談室の番号を知らなかった。

 ○お互いに合意すればたとえ口約束でも契約が成立することが分かった。消費生活セン

 ターに連絡すると解決することが多いことを知った。無言の時でも買い物を終えること

 があり、それがお互いに合意していることを知った。色々な商法で、たくさんの人がダ

 マされて被害者が多く悲しい思いをしている事を知り、自分がダマされないようにしよ

 うと思った。

 ○これから生きていく上で大切にしたいことをこの授業で理解することができました。

 ○ゲームによって規約が違うことを知った。そして規約を見てみたいと思った。

 ○ネットって本当にこわいんだなと思いました。

 ○ネット契約について分かった。

 ○得な情報とかがあって勉強になった。

 ○契約は複雑。未成年者が成人だとウソをつく、少額の場合、取り消しができない。

 ○未成年ってけっこう守られているんだなと感じた。

 ○未成年者契約取り消しができない場合の内容を知ることができたから良かった。分か

 りやすい利用規約と分かりにくい利用規約があると知った。

 ○意外と知らずにしている事があったり、自分もあったかな?と思う事があって、改め

 て、勉強してみるとわかった事が多いなとわかった。

 ○契約は複雑だから見づらくてもしっかり最後まで見る必要があるとあらためて感じま

 した。

 10月に第一生命の方に来ていただいて消費者教育・金融保険教育教材「ライフサイクルゲームⅢ~生涯設計のススメ~」(すごろく形式のゲームを楽しみながら結婚・住宅購入などのライフイベント、病気・ケガ等のリスク、振り込め詐欺や架空請求といった消費者被害事例等、人生を疑似体験することができる教育教材)の実践をしました。

 すごろく内のイベント、トラブルについてグループ内でアドバイスなど声を掛け合って進めていました。この日の帰りに、「本当に楽しかったです。」と笑顔いっぱいで声をかけてくれた生徒もいました。これからの人生を考えるよいきっかけとなりました。

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 1~2月に産学提供デジタルコンテンツ「食育の時間+」を用いて、「食物アレルギー」について学習しました。

小学生向けのコンテンツですが、家庭基礎の教科書の内容を加えて取り組みました。食物アレルギーの仕組み、現在、食物アレルギーがあってもなくてもお互いに理解を深め、食品成分表示を見ることの大切さ、お互いにどう気を付けていけばいいか、振り返りでは、思いやりのあるコメントがたくさん見られました。

 自らの考えを主体的にいろいろな形で発信し、それらに多く触れることのできた1年でした。