同じ匂い

 2月から誰もいなくなった教室。
卒業式の準備をしようと、教室に入ったとき、ふと机の木の匂いを強く感じた。あんなに毎日いたはずなのに、その香りがやけに切なく胸に残りました。

本日、清水谷高校第78回卒業式が執り行われました。

卒業生のみなさんへ

 ご卒業、本当におめでとうございます。決して飾らない78期が大好きでした。
 三年前、まだ少し幼さの残る背中だったけど、今は違います。迷いを知り、挫折を知り、それでも立ち上がる強さを知っています。
内なる本物の成長は、通知票には載りません。見えないところで、何度も自分と戦ったその回数こそが、今日の凛とした姿をつくったと思います。
 ただひとつ、また分かったことがあって、"当たり前"やと思ってた毎日は、実は二度と戻らない時間だったことです。ほんまに何気ない会話、朝のおはようも、また明日ね、、、も。この先、きっとどこかで想い出が蘇ると思います。ウィリアムシェイクスピアの作品に、ソネット集という詩集があります。その中で好きな一節があります。ちょっと原文忘れましたが、"時と融合すれば"というものでした。みなさん、写真たくさん撮ったと思います。たくさん寄せ書き書いたと思います。ぜひまた思い出してね。(シェイクスピアの話要らなかったか、、、すみません)

保護者ならびに支援者のみなさまへ

 今日ここに立つ姿の裏には、何千回という日常があったと思います。朝の"いってらっしゃい"。帰宅を待つ静かな時間。言葉にせずとも伝えてきた信頼。成長とは、本人の努力だけで完成するものではありません。支え続けた存在があってこそ、花は咲く。本日、その花が堂々と咲きました。
 これまでのご支援に、心より敬意と感謝を申し上げます。また3年間、本校の教育活動へのご理解ご協力を賜りましたこと、改めまして御礼申し上げます。誠に、ありがとうございました。

 一人ひとりが道を選びました。たとえそれがどんな道であっても、正解にしてくれると信じています。教職員一同、その道に"エール"をおくります。これからもずっと、あなたの味方です。応援しています。
 2年後、少し大人になったみなさんと、同窓会でまたタイムスリップできる日を楽しみにしています。たくさん話そうね。

 春は終わりと始まりを同時に告げます。同じ匂いなのに、全く裏の場面を創りあげます。

 今日は門出です。本当におめでとう。本当にありがとう。

 胸を張って。いつまでも、応援しています。