二学期始業式(式辞)

式辞のテーマは、「1m 15分 withマスク」です。

令和2年二学期始業式 式辞

 あっという間に夏休みが終わりまして、2学期です。まだ外はカンカン照りで、蝉も泣き止んでないですが、2学期が始まったからには、いつか、朝晩も涼しくなって・・くるのを信じましょう。

 さてやはりどうしても新型コロナウイルス感染症のことについての話となります。

 現在、大阪の府立高校でも延べ20校が、コロナの陽性者が確認されて原則3日の学校休業を行っていたり、立正大湘南高校サッカー部とか天理大学ラグビー部とか、クラスターも報告されていたり、もう、いつ誰が陽性になっても不思議ではない状況となっています。

 そこで、現時点、学校で陽性者が確認されるとどうなるのか、再度お話しいたします。ホームページの「緊急時連絡用ブログ」に記載していますのでご覧いただきたいのですが、これは生徒の皆さんでも教職員でも、学校の業務を行っていただいている学校関係の方でも、PCR検査を受けましょうとなったら、学校に連絡をしていただきます。その日から学校は準備を行います。そして、PCR検査の結果が出て陰性だったら準備を解除します。が、陽性と確認されたら、基本、その旨を皆さんに(個人情報は特定せずに)連絡して、生徒の皆さんも教職員も家に帰ります。そして次の日から土日も入れて原則3日間、学校休業となり、部活動も中止となります。で、学校休業の一日目は、保健所と話をして、誰が濃厚接触者かの認定作業に入ります。濃厚接触の方には連絡が入ります。学校休業の2日目、濃厚接触者ではないとされた教職員が学校に集まって、学校を消毒します。またその日に、教務の係の先生が集まって、休業中の生徒に対してどのように授業を行うか計画もします。ここではGoogleClassroomが活躍する予定です。3日目に再開の準備をして4日目から学校を再開することになります。しかし、そこで濃厚接触者に認定された方は、PCR検査を受ける形になろうかと思いますが、その方が陽性だったら、また今度はその方を中心とした濃厚接触者の認定作業が行われます。学校休業は伸びます。部活動中止期間も伸びます。そして、陰性だったとしても念のために本人は2週間程度、自宅待機となります。

 くれぐれも大切なのは、もう誰がかかっても全くおかしくないので、犯人捜しのようなことはしないという事ですが、それとは別に、この流れから判断できるのは、できたら濃厚接触者と認定されるのを避けられるような行動を普段からとったほうがいいということです。

そこで、厚生労働省のホームページで濃厚接触者について再度確認しました

「濃厚接触者は、新型コロナウイルス感染者から、ウイルスがうつる可能性がある期間(発症2日前から入院等をした日まで)に接触のあった方々について、関係性、接触の程度などについて、保健所が調査(積極的疫学調査)を行い、個別に濃厚接触者に該当するかどうか判断します。陽性者と、1m以内、15分以上の接触の可能性がある場合がそれに該当します。 なお、15分間、感染者と至近距離にいたとしても、マスクの有無会話や歌唱など発声を伴う行動や対面での接触の有無など、「3密」の状況などにより、感染の可能性は大きく異なります。そのため、最終的に濃厚接触者にあたるかどうかは、このような具体的な状況をお伺いして判断します。濃厚接触者と判断された場合は、保健所の指示に従ってください。濃厚接触者は、感染している可能性があることから、感染した方と接触した後14日間は、健康状態に注意を払い(健康観察)、不要不急の外出は控えてください。」とありました。

 私の理解では、同居家族など、もうこれは致し方なしというのもいっぱいありますが、学校生活などでは、濃厚接触に該当するのは、「1m以内、15分以上の接触、マスク無し」です。今熱中症の問題もあるので、しんどい時はマスクを外しましょうともなっているので、常にマスクをしないととは言いませんが、「マスクを外すなら1m以上離れる、話さない。くっついてしゃべるならマスクをする。」ということです。

 登美丘も2学期、どこかで陽性の方が出るのがむしろ当たりまえの時代に入っています。なので、僕は、できたら濃厚接触で2週間離脱を免れるためも、今は一つの目安で、「1m以内ならマスク。マスクを外すなら離れるもしくは黙る」、うがい・手洗いはもちろんですが、それを一つの目安にするのがいいかなと思っています。

これから学校祭に向かって盛り上がってくると思いますし、盛り上がるべきだと思います。がその中で、感染者になるのを防ぐのが一番なのですが、悔しくもまるで、アイスホッケーやハンドボールのペナルティのように、「濃厚接触・2週間離脱」とならないためにも「ソーシェルディスタンスか黙るか」の徹底がポイントかなと。僕たちは大阪人なので黙るのは難しいですから、ソーシャルディスタンスはより重要やなと思っています。今年の学校祭は、ソーシャルディスタンス学校祭でお願いします。

そして、その上で、どうやって楽しい楽しい高校生の2学期を過ごすか、頭の使いどころ、腕の見せ所だと思いますので「挑戦」も忘れないようにして下さい。

 何度も言いますが、陽性も濃厚接触も、もうこれは避けられない運命のようなものですから、それでもなお、なってしまった時には、あいつが悪いなどとは絶対にならないでくださいね。思いやりのある登美高生にはそんな生徒はいないと信じています。

 2学期の終業式は、12月25日、クリスマスです。一体その時、日本がどうなっているか、世界はどんなことになっているかまたわからなくなってきていますが、「Challenge and Hospitality」強いから優しい登美高生、いろんなことが様々あれど、想定外を乗り越えて、笑顔で『メリークリスマス』と言い切れるように、思いやりを持ちながら挑戦していきましょう。

 自分を守るためにも、うがい手洗いに加えて、「ソーシャルディタンス2学期」、「ソーシャルディスタンス学校祭」、よろしくお願いします。では楽しい2学期、頑張りましょう。