入学式を挙行しました

 本日は午前中に放送による始業式を、午後に入学式を行いました。いよいよ令和3年度のスタートですが、 感染拡大が収まらず、ついにレッドステージ1になりました。本校ではこれからもできうる限りの感染防止対策を取りながら、 教育活動を進めて参ります。ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。以下、入学式の式辞です。

入 学 式  式  辞



 若葉の緑が鮮やかなこの佳き日に、令和3年度 第45回の入学式を挙行できますことを心から喜ばしく思います。 PTAご代表、後援会ご代表におかれましては、公私ご多用のところご臨席を賜りまして、誠にありがとうございます。 高いところからでございますが、厚くお礼申し上げます。ただいま、一年生320名の入学を許可いたしました。 改めて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 本校は、1977年(昭和52年)にここ北摂刀根山の高台にありました大阪大学薬学部跡地に開校し、今年で創立45周年を迎えます。 創立当初より学業、部活動、学校行事および生活面などでの取り組みについて地域から信頼と評価を得ながら、 「行きたい学校、行かせたい学校を」めざして教育活動を展開して参りました。

 また、「自らの未来を切り拓く、心豊かでたくましい人間を育てる」を教育目標に掲げ、これからも進路希望実現をサポートする学校、 地域に根差した学校として、教職員一同、一層充実した教育活動を推進して参ります。

 新入生の皆さんは、これまでの義務教育時代とは異なる新しい環境での学校生活が始まります。この環境の大きな変化をチャンスとしてとらえ、 新しい気持ちで、高校生活をスタートさせてください。

 そこで、皆さんにお願いしたいことが3つあります。1つめは、「待ちの姿勢ではなく、能動的に行動しよう」ということです。 本校では、皆さんを「刀根高ファミリー」の一員として家族のように温かくお迎えしますが、自分自身の努力なしで学校に多くのことを望むことはやめてください。 今まで以上に、高等学校では自分自身で多くのことに対して積極的に動く必要があります。毎日の学習・課外活動などにおいて、失敗を恐れずにどんどんとチャレンジしてください。

 2つめは、「部活動で人間力を高めよう」ということです。中学校までの経験を活かすもよし、今までとは異なる新たな部活動であってもいいですが、 本校には魅力的な部・同好会・サークルが数多くありますので、是非扉をたたいてください。そこで得られるものは、言うまでもなくお金では買えない貴重な財産となります。 私自身も、高校時代にクラブをやり遂げたことが、大きな自信となり、今でも自分自身の精神的な支えとなっています。一緒に汗を流した仲間とは、現在でも付き合いがあり、 色々な悩みの相談相手にもなっています。

 最後の3つめは、「悩みを一人で抱え込まないで相談しよう」ということです。新型コロナウイルスの感染防止対策だけでなく、環境の変化に伴って、 しばらくは色々なストレスを感じることがあると思います。そのような時は、友達や身近な大人、話しやすい先生を見つけて、是非相談をしてください。 本校は、皆さんが健やかな学校生活を送れることを最大限サポートいたします。

 保護者の皆さま、お子さまのご入学、誠におめでとうございます。改めてお祝い申し上げます。刀根山高校の校章は豊中市の樹であるキンモクセイの5枚の葉っぱと三つの花を組み合わせています。 五枚の葉っぱは、生徒の多様な将来への広がりを、3つの花は真・善・美という人間が理想とする普遍的で妥当な価値を表しています。

 新入生の皆さんが、変化の激しい社会の中で、バランスの取れた人材として貢献できる基礎が本校で育まれるよう、教職員一同、全力で教育活動にあたってまいります。 どうか本校の教育活動に、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 新入生の皆さんが、充実した学校生活を送り、大きく成長されることを祈念いたしまして、入学式の式辞といたします。

令和3年4月8日

大阪府立刀根山高等学校 校長 手島 肇