平成28年度 後期始業式

 平成28年10月3日(月)体育館で後期の始業式を行いました。校長挨拶は下記の通りです。

 皆さん、おはようございます。後期の始業式ですので、一言挨拶を行います。秋になります。厳しい夏の季節を越し、運動部員などは体が軽く感じたり、ついていけなかった練習ができるようになったり、体が一回り大きくなるなど、秋は充実の秋、季節と同じで実りの秋かもしれません。この時期は、夏の厳しい練習の成果が出る時ですので十分に練習を積んでください。

 また、この秋は大学4回生などは、厳しい就職活動から内定をもらう事ができる時期になります。もう少し前に内定はもらっているかもしれませんが、何度も面接を受けての結果です。私も面接をする機会があるのですが、受験者の何を見ているかと言いますと、適性とか長所・短所などがあると思うんですが、適性は最低限の条件を見るだけですし、長所・短所も長所は短所の裏、短所は長所の裏になっている場合が多いのであまり見ません。それよりも経歴を見て、何をしてきたか、そして根性があるのか見ます。根性と言えば、ネガティブに思われますが、そうではありません。根性は努力とも違うと思います。言葉の定義は分からないですが、努力は納得しながら積みあげる頑張りのように思います。根性の方は、納得しようが、しまいが、降りかかってくるすべての物、災難もあるかもしれない、理不尽なものもあるかもしれない、もちろん納得しながらやった努力も含めて、そのようなものと長きにわたって向き合ってきた心の強さのようなものではないかと思います。

 アメリカにはコンピテンシーと言葉があります。コンピテンシーとは仕事のできる人の行動特性のことですが、たとえば、人的ネットワークが作れるとか、多様な価値を認めることができるとかありますが、最近のアメリカでは最も大事なコンピテンシーには根性があると言っています。やはり、考えることが同じかもしれません。

 私は、この根性がどんな時に身につくかを考えると、受験、特に大学受験だと思います。大学受験は人生の大きな選択になる。それも1回のみです。努力しても成績が伸びないこともある。自分の得意の分野が出題される時もあれば、そうでない時もある。当日にインフルエンザになれば駄目ですし、朝から雪が降るかもしれない、隣の受験者が貧乏ゆすりをするかもしれない。自分が納得できないものの中で突破していかなければならない。

 このような話をすれば、3年生にプレッシャーになると思うかもしれませんが、その逆です。この根性を最も身につけてきたのが皆さんであり、槻の木高校であったはずです。皆さんは、朝の8時に登校し、きっと大阪で一番早い学校だったかもしれません。それも時間厳守で50分間フルに授業をします。ここの教育活動をほとんどの者は納得して入ってきてくれたと思いますが、納得しようが、しまいが、一生懸命頑張ってきました。皆さんこそ、根性がついているのです。自信を持ってください。それは、大学入試だけでなく、就職でも発揮するでしょう。根性をすえて後期も頑張ってください。これは、私からのエールです。

 話は変わりますが、2年生は修学旅行があります。皆さん、大いに楽しみましょう。自分も楽しむ、でも周りの人をもっと楽しませる、これが槻の木高校の考えです。皆さんはお客さんではありません、皆さんも修学旅行を作っている一人と思って行動してください。きっと思い出に残る楽しい修学旅行になると思います。私も付き添わしていただきます。1年生は、上級生を見習って、根性を据えて向き合ってください。

 それでは、全学年とも後期が実り多い時になる事を願って挨拶とします。