夏休み前 全校集会

 平成28年7月20日(水)1限目に夏休み前の全校集会を行いました。前期はまだ終了していませんが、夏休みを控えて、私の挨拶、先生方からの諸注意、表彰式、オーストラリア研修旅行壮行式を行いました。下文は、私からの挨拶の内容です。

(校長挨拶)

 皆さん、おはようございます。夏休みに入るに当たって私からお話をしたいと思います。皆さんのお陰で、新年度に入って大きな問題もなく順調に来ています。皆さんは、毎日の日常を大切にしてくれ、授業や体育大会などの学校行事や部活動に頑張ってくれています。ありがとうございます。

 また、日常を大切にする皆さんにPTAの保護者の方々から、渡り廊下の長机と椅子を買っていただきました。皆さんが、自習し、友と問題を解き、先生と面談している渡り廊下の環境をできるだけ良くしようと机と椅子を新調してくれました。フリースペースとして活用してください。ただし、渡り廊下なので使用後は整理整頓を頼みます。

 あの渡り廊下にオバマ大統領の広島訪問時の演説文を貼ってあります。少し時間は経ちましたが、まだ貼ってあります。何故なら、私は最近の演説の中では秀逸だと思うからです。政治的な意味は、いろいろな意見があるのでコメントしませんが、世界を相手にするプレゼンテーション力は凄いと思います。詩情溢れる語り口と人間の歴史、人間の愚かさ、人間の性から、最後には原爆で最も大事なものを破壊したという演説文は、高い理念と倫理観を感じます。しかし、あの演説には批判もあります。まず、あの演説文は代筆者が書いたものであるというもの。他には、原爆を落としたのは当のアメリカではないか。まだあります。あの文章は謝罪になっていないなどです。でも、私は、どれも的を得てないかもしれないと思います。何故なら、オバマ大統領が世界に発したメッセージは、和解であったからです。最後に被爆者と抱擁しました。あの和解のために広島を訪問したのです。人が和解のために手を差し出すことは勇気、もっと言えば心意気のようなものが必要です。人は、勇気や心意気を見せられると心が動きます。その意味で、あの演説には勇気や心意気を感じ心動かされました。

 学校でも、勇気や心意気を感じる時があります。この後、オールトラリア研修旅行の壮行式がありますが、海外へのホームステイもそうでしょう。昨年は韓国への研修旅行がありました。見ず知らずの家庭へ入っていくことは、勇気のいることです。自分を変えることは勇気のいることです。また、部員集会で皆の前で話をする主将なども勇気がいるでしょう。他には、体育大会で雨で中断した後、先生と話し合いを重ねた生徒会の皆さんもそうでしょう。私の所まで来てくれました。皆のためにという心意気のようなものを感じました。さらに、この度18歳まで選挙年齢が下がりました。選挙権を得たわけです。3年生も選挙に行った者がいるかもしれない。私は、選挙権は権利だから投票に行くという考えはどうかなと思います。私は、選挙権はそれを有する人々に国の将来を託した、その人たちを信頼して託したんだと思います。託されたのであれば、それに応えなければならない。それが心意気であり、選挙に行くとは倫理観のようなものと思います。皆さん、選挙に行ってください。また、3年生も高い目標にむかってコツコツ毎日頑張っています、そこには、自分を変える勇気や未知のものに向かっていく心意気のようなものがいると思います。皆さんなら、きっとできます。成果が上がるよう頑張ってください。このように学校でも勇気や心意気を感じられ、頑張っているな思うことが多くあります。

 後期に入ると、皆さんの勇気や心意気を試すプログラムを多く用意しております。皆さんもそのようなプログラムに参加してください。期待しています。最後に、夏休みは日常を大切にして、コツコツ真摯に頑張ってください。無駄な毎日を過ごさないようにして、体調を管理して、夏休み明けには、皆で元気に登校できるようにしてください。