11月23日(金) 新人戦1次予選

 今日は新人戦1次予選である。全国を狙おうとするチームならともかく、普通の女子高生バレーボールチームにとっては、この大会(部別ともいう)を勝ち抜き、上の部に昇格することに全身全霊を賭けていると言っても過言ではないだろう。無論翠翔チームも2部昇格に向けて日々練習に励んできた。1週間前にサイが膝を故障して戦線離脱してしまったが、残りのメンバーでやってきたことを全て出せば昇格の可能性は充分にある。

 本日の会場は大阪市立淀商業高校。東西線御幣島駅すぐ、なので、午前7時過ぎに最寄の駅から列車に乗り、鶴橋→京橋→御幣島、と乗り継いで会場に到着する予定でいた。しかし鶴橋駅で「京橋駅構内の点検のため、外回りは運休しております」と嫌なアナウンスが流れていた。しかも動いているはずの内回りの列車もやってこない。4本分程遅れてやってきた列車に乗ったが、乗車率250%ぐらいの超寿司詰め状態で、京橋まで途中停車を繰り返し40分かけて到着した。結局会場入りは9時前と何とか試合には間に合ったが、全てを費やして臨んできたこの大会に水をさされた気がした。試合は、淀商業高校、久米田高校、花園高校と翠翔の4校のリーグ戦で行われ、優勝チームが2部昇格、4位チームが4部降格となる。第1試合は 淀商VS花園 で、セットカウント2-1で花園が勝利した。

 ○第2試合(VS久米田高校)12-25,9-25 で敗北

 相手サーブを難なくカットし、アサがスイにオープニングトスを上げ、レフト強打が炸裂。相手選手はあまりの強打に顔が青ざめていたように思えた。次にアサのサーブで相手レフトが力んでアンテナに当ててしまい、立ち上がり2-0とリードした。翠翔ムードが良く、上々のスタートである。続けてアサのサーブ、相手レフトのハーフボールがアサとツウの間に返ってきたので2人とも落下点に移動した。が、接触、転倒したアサが動かない。「えっ!」特に大きな激突ではなかったようだが、アサが起きてこないのだ。急遽タイムを取り、アサをベンチまで運ぶ。セッターはアサしかいないので、その後仕方なしにセイをセッターポジションに入れたが、トスが上がるはずもなく、また他のメンバーも動揺し、まったくバレーが出来ない状況で初戦を落としてしまった。

 ○第4試合(VS花園高校)20-25,25-20,16-25 で敗北

 アサは利き手の肩が外れたようだ。今は元に戻っているが痛みは半端無さそうで、すぐに病院に連れて行くことになった。9月以降アサのトスでずっと練習してきただけに、監督としてもアドバイスのしようがない。この試合からは、1年生のとき少しの間だがセッター練習をさせたことがあるので、リベロのツウにユニフォームを着替えさせ、セッターに据える大博打に出た。攻撃や守備のコンビは拙いが、随分バレーらしくなった。博打は成功したと思われる。当然このフォーメーションの練習はしていないので、プレー面は何も言わず、「気持ちだけ負けるな」と応援し続けた。3セット目にカットを連続で弾いてしまう精神面の動揺が出たが、この状態でもセットを取ることができたので、最終戦に希望を残す敗戦となった。

 ○第5試合(VS淀商業高校)25-21,25-17 で勝利

 第3試合で久米田高校に敗れた淀商業高校と最下位決定戦となった。負けたほうが4部降格だ。翠翔チームはセッターがいないので、「気楽にやりなさい」といってコートに送った。リベロがいないせいも有り、MRは多い(アサがセッターでも同じだろう)が、攻撃がよく決まるようになった。攻撃が決まると笑顔と声が増え、ムードが良くなる。両セットともほとんどリードした状態で勝ちきることが出来、何とか降格は免れた。

 やはり朝の列車状況が、1日を暗示していたように思われる。アサが故障した地点で「今日は全敗か」が私の脳裏を走ったが、監督が弱気ではどうしようもない。気持ちを切り替え、らしくなく明るく声援することに徹した。しかしセッター不在の中で、よく1勝出来たものだ。普段の練習の賜物だろう。部員たちには、「非常事態の中で、みんな良く頑張ったね」と声を掛け、まるで2部昇格したような気分で会場を後にした。環状線は何事もなかったかのように運行されていた。

 最後になりましたが、早朝より応援にきて下さいました選手保護者の皆様、ありがとうございました。アクシデントによる苦しい戦いで目標は達成できませんでいたが、選手たちは全力を出しきってくれたと思います。怪我人が多い中で次の公立校大会を迎えますが、これも少人数チームの宿命です。次回も更なるご声援をよろしくお願いいたします。

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