【1月10日（火）】元気に集った始業式。第3学期がスタート
この日はグランドコンディションが良くなく、体育館で実施。早速校長の式辞です。
「一年の計は元旦にあり。ですが、目標、計画は今日でも間に合う、大丈夫です。」こんな、むしろ自分に言い聞かせているような出だしでしたが、生徒諸君の元気な顔を見て、正直ホッとしました。
この日は、1月7日の朝にNHKで放送された、女性登山家田部井淳子さんのお話しをしました。彼女は、女性として世界で初めてエベレスト登頂、世界7大陸の最高峰を制覇したことで有名です。しかし、昨年10月、77歳でこの世を去ったのです。腹膜癌から癌が全身に転移していたといわれます。彼女の出身は福島県。東日本大震災で被災した、同じ東北の高校生を励ましたいと、以前から富士登山を進めてきました。昨年7月、余命数カ月と宣告された田部井さんは、残された時間を自分のかけたいことに使うことを決め、病院から富士山に直行します。そこには富士登山にのぞむ高校生がいました。8合目登山がその時の彼女の体力の限界でしたが、下から登ってくる高校生にかける励ましの叫びは、3月後にこの世を去る人とは思えないほどの迫力でした。田部井さんは、「少しずつでもいい、一歩一歩進めば、必ず目的地に着くことを登山を通し高校生に知ってほしいのです」という、力強いメッセージを残しています。改めて、田部井さんに感謝したい思いです。
さあ！新たな一歩を踏み出そう！