午後はdamperというオーストラリアの伝統的なパン作りをしました。
まずは英語のウォルシュ先生から、パンの由来と作り方が説明されます。
Damperはstockmanという、移住を常とした牧場労働者が考案した簡素なパンのことで、アボリジニーの人たちの間でも普及しました。貧しい労働者の食事だったので、主原料は小麦粉と水のみで、イーストの代わりにビールを入れることもあるそうです。焚き火を利用し、こねた生地を灰の中に入れて30分ほど焼き上げます。石のように固く焼きあがれば完成です。
今回はみんなの口に合わせて、牛乳やバター、チーズを加えて作ります。
英語のレシピを見ながら、作り方をリンダさんがデモンストレーションしてくれます。 まずは小麦粉2カップにバターを25グラムを入れます。牛乳を2/3カップ入れて、ナイフで混ぜます。しっかり混ぜたら机に生地を広げ、今度は手で5分ほどこねます。水分の少ない硬めのパンなので、こねるのには中々力が要ります。
生地ができたら外に出て焚き火で焼き上げます。オーストラリアの小学校では遠足でキャンプファイヤーして、damperを焼くことがよくあるそうです。今日は火を起こすために、リンダさんのパートナーのジョンさんが来てくれました。アルミホイルにで包んで火にくべ、30分ほど焼きます。途中で何度か火から出して、焼き上がりを確認します。
焼きあがったものをエスペランス生と試食します。素朴な味なので、ゴールデンシロップやベジマイト(ペースト状の醗酵食品。味噌に似た味がします)などをつけて食べます。簡単なレシピなので日本に帰ってから実践できそうですね!