算術の少年しのび泣けり

――西東三鬼

じりじりと照りつける陽ざし。鉛筆を握る腕にうっすらと汗が滲み始める。教室の隅っこで問題集とにらめっこ。

一本の鉛筆を武器に格闘する日々が、あなたを大きくします。

よい夏を!


3年生通信

「芸術鑑賞」33組 A

 622日、ザ・シンフォニーホールで芸術鑑賞が行われました。このシンフォニーホールが「すごいとろころだ」「やばいところだ」と前々から聞かされていましたが、その通りものすごく高級感にあふれていました。まず、豪華な玄関。一流ホテルのようなラウンジ。トイレまで広い。残響2秒のためにすべてが計算し尽くされ設計されたというとんでもない演奏会場に入って思ったことは、「近い!」。私たち3年生は舞台にたいへん近い席に座らせていただいたので、もう本当に間近でした。こんな良い席、どれくらいの値段がするんだろう、大人になっても簡単には座れないだろうなあと、しみじみ感じておりました。

 照明が落ち、オーケストラの皆さんが登場して、さあ、いよいよ開演。どんな音楽かなあーとぼっさり待っておりましたら、もう、すごい。1曲目から圧倒されました。オーケストラというものを、『のだめカンタービレ』ぐらいでしか見たことのない私は、生のオーケストラとはこんなものだったのか……! と、全身に衝撃を受けました。すばらしい音色で演奏された曲目の中には私たちの知っている曲も多く、「あ、これよくテレビのBGMで流れてる」とか、「うわ、これあのCMの曲だ!」と思う者がありました。テレビでよく耳にするとはいえ、流れてくるのはたいてい曲の一部分なので、1曲全部を聴いたのは初めての経験でした。サビ的な部分はよく知っている元気な印象だけど、他の部分は落ち着いた旋律だとか、実はこんなに長い曲だったんだ、など新しい発見もあり、とても貴重な体験でした。

 そしてアンコールでは、ザ・シンフォニーホールで大阪交響楽団の皆様の演奏とともに、まさかの「登高賦」を斉唱。豪華すぎる、もったいないほどアンコールをしていただきました。日頃、クラシックに触れる機会のなかった私は、今回の芸術鑑賞、とても楽しかったです。すばらしい時間でした。


Memories that last forever32?

? 628日から1週間、オーストラリアのFraser Coast Anglican CollegeFCAC)から20人の生徒が、生野高校に短期留学にやって来ました。生野での生活の初日となった629日のWelcome Ceremonyでのダンスについて、少し振り返ってみたいと思います。

? 思い返すと、練習は遠足の前から始まっていました。僕は昨年、FCACに短期留学しており、向こうでの生活は言葉では言い表せないほどすばらしいもので、現地の方にもとてもお世話になりました。だから、今度は僕たちが、はるばる日本に来てくれたFCACの子たちを明るく迎えてあげたい、そして、このダンスが日本での楽しい思い出の1つになってほしい、という思いがあり、今回の企画をスタートさせました。

でも、練習はとても大変なことだらけでした。まず何よりも、ダンサーのほとんどがダンス同好会のメンバーで、体育大会の応援団の中心になっている人ばかりだったため、全員そろって練習できる日が少なかったこと、3年なので受験勉強をしなければならず、また、本番直前にはテストもあったこと、さらに、練習期間は1ヶ月もあるし、余裕かな~とか思っていたら、予想以上にダンスの量が多くて、しかも動きが複雑だったこと、などなど……。その他にも書ききれないくらいたくさんの困難がありました。でも、わからない所はお互い積極的に教え合ったり、中には個人レッスンをしてほしいと言ってきてくれた子もいたり(笑)、本番が近づくにつれて皆が1つになり、日に日に完成度が増して、感極まるものがありました。

? 本番当日は、1000人以上の前で踊るのはすごく緊張しましたが、みんなが手拍子をしてくれたおかげで、とても楽しく踊ることができました! 終わってからは、友人から「HIGH SCHOOL MUSICALHSM)の映画見たくなった!」とか、「ダンス見てからHSMの曲が好きになって、ずっと聞いてる!」など、とてもうれしい言葉をたくさんいただきました。また、FCACの子たちからは、校内で会うたびに「もう1回踊ってほしい」と言われました(笑)残念ながらFCACの子たちはHSMを知らないらしいのですが、それでもとても喜んでくれていたみたいで、ダンスをやって良かった! と、心の底からそう思えました。

最後に、12人のダンサーのみんな、毎日忙しいのに、朝も昼も放課後も、あんなにもいっぱい練習に来てくれて本当にありがとう!また1つ、いい思い出ができました。そして、今回踊った2曲が、今も、いや、これからもずっと、FCACの皆の心の中で響き続けていることを願っています。

2年生通信

「貴重な大学体験」     P.N. OYG

 これからの進路を決めて行く大事なイベントのひとつ。1日総合大学を先日終えました。普段は受けることのできない大学の授業を受けられるということで楽しみに待っていた方もいたでしょう。さて、実際に受け終わった今、どうでしたか。自分が思った通りで興味深い話が聞けた、考えていたものとは違ったけれど新たに興味を持てた、などなど、皆さんにとって良い経験になったと思います。 クラブ等との兼ね合いで、まだオープンキャンパスに行っていない僕のような者にとっては、学校にいながら大学での専門的な内容を学ぶことができたので、とても貴重な時間を過ごせたと思っています。

 私たち2年生も、そろそろ本格的にそれぞれの進路について、特に大学について考えていかないといけない時期になります。そうした時期に、1日総合大学は、志望大学・学部学科を決める有意義な経験となりました。本当に良かったです。講義をしてくださった先生方、準備をしてくださった先生方、ありがとうございました。


1日総合大学を終えて」  P.N. IH

 2年生の皆さん。今回の経験は、意味のあるよいものとなりましたか。私は濃い1日にすることができました。私は、教育学と心理学の講義を選択したのですが、今回は後者について話したいと思います。心理学の講義内容は、幼児の心理についてでした。ここで、講義の中で出題されたクイズを紹介します。よければ考えてみてください。

2歳児を一定時間、すべり台などの玩具で遊ばせます。この後、ミニチュアバージョンの玩具を与えると、この幼児は一体、どんな行動をとるでしょうか〝

「ごっこ遊び」を始める。 無理やり乗ろうとする。

大きい玩具を欲しがる。

正解は……、なんと②です。これは2歳児特有の行動で、未発達ゆえに、ミニチュアに乗ることは不可能だという事実に気づけないためだそうです。この他にも、たくさんの驚きにあふれた、興味深く楽しい講義でした。

 今回の経験で、自分の進みたい道への興味や意欲が高まった人も多いのではないでしょうか。これからの進路を決める過程で大きな役に立つものとなればいいな、と思います。きっと社会に出るまでの時間は長いようで過ぎてしまえば一瞬だったと思うのでしょう。今まで生きてきた時間よりもはるかに長い、大人になってからの時間を後悔しないためにも、もちろん、今を楽しむことも重要ですが、先を見据えて11日を大切に過ごしていきたいです。

 貴重な体験をさせてもらったこと、ありがとうございました。


1年生通信


「たくさん学んだイングリッシュキャンプ」 P.N. クローバー

 私たち1年生にとって初めての経験となるイングリッシュキャンプが2日間にわたり、行われました。始まる前は「自信がない」とか「嫌だ」とか言っていた人も、始まって授業を受けた後には、「楽しかった」と言っている人がほとんどでした。

 最初は外国人の先生だけ、ということで不安もあり、緊張している人も多かったけれど、先生が気さくに話しかけてくれたり盛り上げたりしてくれたおかげで、だんだんと緊張がほぐれ、楽しんで話せるようになりました。授業内容は主にスピーチやディベート、ゲームなどで、私は特にディベートが心に残っています。

 今回のディベートは11でみんなの前で行うものだったので、とても緊張しました。だけど、クラスの雰囲気や先生のサポートもあり、難しかったけれど楽しくやりきることができました。クラスの人の聴こうとする姿勢や雰囲気が、発表している人にはとても大切なことなんだと思いました。

 また、この活動を通して、相手の話していることを適切に聞き取る、聞き取ったことをもとに疑問点を言葉にして相手に伝える、アイコンタクト、ジェスチャーの有効性など、英語を話す上で大切なことを学べて、とてもよい経験になりました。

 私たちはこの2日間で、英語を話す上で大切な多くのことを学びました。この経験を糧にもっと積極的に英語を話し、今回見えた課題を克服していって、どんどんチャレンジして英語を話す力を身につけていきたいと思います。


CLUBNEWS!!


「ラジオ・コンピューター部」 P.N.ラジオのないラジオ部

 こんにちは。ラジオ・コンピューター部です。僕たちのクラブは毎週水曜日と金曜日の放課後、家庭科室横の洗染教室で活動しています。具体的な活動内容は、主にプログラミングの言語を用いてゲーム制作をすることです。現在3年生1人、2年生3人、1年生3人の計7人でわいわい楽しく活動しています。毎年、僕たちは文化祭で各自の作ったゲームを展示してします。たとえば昨年は横スクロールのアクションゲームやシューティングゲーム、RPGなど定番のジャンルからパズルゲームや将棋などの幅広いジャンルのゲームを出展し、たくさんの来校者や生徒が遊んでくれました。自分の作ったゲームを遊んでもらうのはとても嬉しいものです。今年も楽しんでもらうため、日々熱心にゲーム制作をしています。自作ゲームに興味のある人は毎週水金の放課後に遊びにきてください! また、文化祭では、洗染教室横の家庭室でゲームの展示をするので、ぜひ一度来てみてください。


「男子バレーボール部 新チームへ!」

 私はこの春から新しく男子バレーボール部にマネージャーとして入部しました。バレーもマネージャー業も初めてで、毎日緊張の連続ですが、先生や選手たちの助けもあり、楽しく部活に参加できています。531日に3年生にとって最後の、また、私たち1年生にとっては初めて見る公式戦がありました。初めて目の前で見たバレーの試合はとにかくすごい迫力でした。試合中、何度も大声をあげてしまうほどです。試合に出ている選手も、応援している人たちも、みんな必死でした。やっとのことで流れを掴んで、得点できるようになってくると、みな本当に楽しそうで、見ているこっち側の胸も熱くなりました。今、生野男子バレーボール部は新しいチームで活動しています。ですが、目標もこれからの課題も変わりません。先生から教わったこと、先輩から受け継いだことを大切に、これからもがんばります。今は2年生14人、1年生4人の計18人で活動しています。まだまだ部員募集中ですので、興味のある人はぜひ男子バレーボールに来てください!