「もし」という言葉のうつろ

人生はあなたに一度わたしに一度――俵万智

夏が過ぎて、ふたたび、秋。クラブ引退、夏休み、文化祭、進路選択の秋――。

繰り返し訪れる行事。

けれども、この秋は、この秋。

あなたは、せいいっぱいに今日を生きているか。

今このときにしか聴こえない声をいくつか。


「高校野球」  39組 A

 

?最後の高校野球は、本当に楽しかったです。結果は3回戦負けでしたが、力ある私立に勝利し、春の大会ベスト4の相手にもあと一歩のところまで迫りました。この夏の試合は、生涯忘れることはないと思います。

 高校生最後の試合、僕はクラスメイトと一緒にスタンドから応援していました。あと少しで入れそうだった夏のベンチ入りは、3年生の夏でも叶いませんでした。ふりかえれば、怪我ばかりの高校野球だったと思います。捻挫に靭帯損傷、骨折……。長期休業中でも一切練習に参加できない日々。今年の3月に起こした肉離れの結果、一番大事なときに松葉杖生活という始末……。この時ばかりは、無理をしてやってきた今まですべてのことが無駄になったとしか思えない程、苦しかったです。みんなと練習できたのは半分ほど、グラウンドで野球ができたのは9か月だけでした。今、元気に部活動に取り組めている人は、本当にしあわせです。僕には怪我のない人が羨ましかったし、一度だけでも痛みなく試合をしたいといつも願っていました。練習はしんどいと思うけれど、その練習さえ十分にできない人もいるんだと、どうか自分に発破を掛けて日々、取り組んでください。

 最後になったけれど、毎朝早くに起こしてくれたり大きいおにぎりを作ってくれたお母さん。僕らに厳しく、けれど親身に指導してくださった顧問の先生やOBの方。先輩に後輩、相談に乗ってくれたり心配してくれた友人。マネさん(マネージャー)3人衆。そして、68期の野球部のみんなには感謝しかないです。ありがとうございました。大学に進学しても野球をやるのか、まだわかりません。身体は万全でなく、あんなに痛い思いは二度としたくないとも思います。でも、やっぱり野球が好きやから、なんらかの形で携わるような気もします。マネージャー、選手……あるいは、高校最後の夏になれたノッカーにでも。


「文化祭で学んだこと」  31


僕は文化祭でクラスの模擬店代表者を務めました。初めのうちは全くやる気がなく、淡々と与えられた役割をこなすだけでした。夏休みも終わったある日、垂れ幕の下書きを副担任の先生に見られて「こんなん全然ダメに決まっとるやん!」と、強烈なダメ出しを食らいました。その日が31組のターニングポイントでした。それ以来、先生の手助けもあって、クラスのみんなもきっと勉強大変やのに、「その仕事やっとくで」「次何したらいい?」と積極的に手伝ってくれるようになりました。担任の先生も、見えないところで僕たちが思う以上に色々考えてくれているのが分かり、たくさんの人の助けがあってクラスが大きく動いていきました。文化祭当日も、たくさんの人の協力のお陰で成功を収めることができたと思います。

文化祭を通して、目標を立てることの大切さを実感出来ました。目標を立てると、モチベーションが変わり、何をすべきか自然に見えてきます。これは人生にも通ずると思います。31組の目標は「食中毒を出さないこと!」でした。みんなの前で目標を発表し共有することで、一人一人、何に気をつけないといけないか、意識の統一ができたと思います。しかもお客さんを相手にお店を出すと言うことを忘れてはいけません。その点で模擬店をやるにあたって食中毒を出さないことは1番大事なことでした。適切な目標を立てること、これが重要です。

また、集団をまとめるっていうことがいかに難しいか、改めて実感しました。指示出すだけ、みんなに仕事振るだけ、みんなにやらせればいい。簡単そうに、楽そうに見えてこれが1番難しい。指示を出して、仕事を振って、やってもらうには、上に立つ人が全体を見て状況を把握して、そして責任を取らないといけない。みんなに仕事を振るには、みんなを信じることが必要です。頭を使うし、的確な判断力も、集団を動かすだけのリーダーシップも必要です。僕はこんなリーダーにはなれませんでしたが、この経験は社会に出ても絶対役に立つと思いました。

先生が言ってくれました。「一緒に仕事したいって思われる人間になれ」と。集団を引っ張っていくうえでめっちゃ大事なことやと思いました。そしてそう思われるにはどうしたらいいか? 集団をまとめる人が真面目に一生懸命働くことだと思いました。そういう姿を見れば、チームのみんなもその人を信頼して、協力してくれるようになります。上から動かすのではなく、前に出て引っ張る、これがリーダーにとって大事なことです。

そして、僕が幸運だったのは素晴らしい人たちが周りにいてくれたことでした。気遣って率先して仕事してくれた人、見えないところでも頑張ってくれた人、相談にのってくれた人、ありがとうって言ってくれる人、僕が一人で悩んでた時に支えてくれた人、本当に感謝してもしきれません。友だちが言ってくれました。「もっとみんなのこと頼っていいねんで」と。ほんまにいい友だち持ってよかったなあと思いました。やっぱり“人”っていうのは支えあって生きていくもんやなあ、って思いました。

3年のこの時期にして、とても貴重な経験が出来ました。人生で、人として、リーダーとして大切なこと、そして一生懸命やる中で楽しめたこと、僕にとって素晴らしい思い出になりました。


「最後の文化祭」  36組 B

 

? 3年生にとって、高校生活最後の文化祭でした。毎年のことですが、今年は特に、前夜もすぐに眠れず、翌日のことを考えてウキウキしていました。迎えた当日、クラスの模擬店では、生野生だけでなく、たくさんの人が来て下さり、私たちの提供するものを美味しそうに食べてもらえ、とてもやりがいを感じました。3年生は、クラス全員で衣装を揃えるなど各クラスの個性が出て本当に素敵だと思ったし、今年で最後なんだと思うと、少しさみしい気持ちにもなりました。あまり見て回ることはできなかったけれど、1年生の劇ではたくさん笑ったし、2年生のお化け屋敷では声がかれる程の悲鳴をあげて、最高に楽しかったです! 中庭での書道部のパフォーマンス、有志のライブも心に残っています。後夜祭ではダンスや歌や漫才もあって、例年以上に盛り上がったのではないかと思います。高校生活最後にして最高の、心に残る文化祭となりました。


「高校生活最後の文化祭」  38 8823


 高校生活最後の文化祭は無事に幕を下ろしました。僕のクラスは体育祭のクラスTシャツに着想を得て、模擬店でフラペチーノを販売することになりました。クラス全員で準備にとりかかりましたが、進捗状況が見えず、本当に当日に間に合うのかと心配になることもありました。けれども前日準備を終えると店舗は無事に完成し、あとはお客さんを待つのみ。1日目は気温も上がり、予想を上回る人出に予定していた以上に早く完売となりました。その日の放課後、会計を中心に、売り上げ予測や追加購入の食材数を検討していて、ただ商品を販売すればよいのではなく、限られた予算の中で赤字を出さないことも考えなければならないのだと気づきました。ものを売るということの大変さを感じました。高校生活最後の文化祭が終わり、後は受験を残すのみとなってしまいましたが、この文化祭は一生の思い出に残る文化祭になったと思います。


「多忙な文化祭」  25組 ケロ


 今回の文化祭、皆さんいかがだっただろう? 年に一度、大いに楽しんだ方もいるだろう。私はといえば、今年の文化祭は結構忙しかった。というのは、1年生のときは劇もしくは映画のどちらかを選択するものだったため、当日の上演時間を終えれば、後は自由時間が多い。2年生の今年、劇や映画も選択できたのだが、5組が選んだのは「イベント」。イベントでは店番の役割がある。シフトを組みこそすれ、不測の事態に対応するために、結局、イベント会場にいなくてはならない。加えて、僕には審査という役割が当たっていた。これが多忙を極めた原因だった。審査の対象となる様々なお店、劇を回らなくてはならない僕は、劇や映画の上映時間を頭に入れながら、入念に1日の計画を立てた。こうした多忙な文化祭だったが、しかし、審査のおかげでこの文化祭を楽しめたと言っても過言ではない。模擬店はそれぞれ個性があり、おもしろい。劇や映画は、今年は豊作だったと思う。お化け屋敷はなんと2つもあり、ストーリー性の違いを楽しめた。移動中に見る中庭で行われる有志のライブには、ちょくちょく心奪われたりもした(ライブだけでなく、ダンスや殺陣もあった)。今年の多忙な文化祭、本当に楽しむことができたと思う。


Enjoyed!!」  27組 ナンシ~


 楽しんだ! とにかく楽しんだ!! 私のクラスは「wanna be you」という超力作の、そして大人気の映画を上映しました。2日間で計600名のお客さんが観てくれ、1度の上映で100人以上の方が集まることもありました。監督、編集が中心になって寝る間も削って制作にあたり、本当に良い映画になったし、なにより思い出をいっぱい作ることができました。他のクラスの劇も、それぞれに違ったおもしろさがあり、これだけのものを短期間で仕上げられたことが本当に凄いと思います。3年生の模擬店は安いし美味しいし、行列が長くて2度目の購入は挫折したくらいです(笑) 有志では私の大好きな三代目を踊ったグループがあり、男子バスケットボール部のダンスに笑わされたり、ダンス同好会のダンスに感動したり……。後夜祭を盛り上げてくれるいろんな演奏、演技――。本当に楽しんだ2日間でした。


「初めての文化祭」  11


 私が高校生活でとても楽しみにしていた行事の一つは、文化祭です。私のクラスは『なにわのラブストーリー~シーブリーズキャップ交換までの道のり』という劇をしました。私は今まで観客という立場でしか文化祭に参加したことがありませんでした。実際、自分たちで作り上げていくとなると、楽しいことだけではなく、たくさん問題が起こりました。脚本を一から作ったり、垂れ幕のデザインを考えたり、行き詰るたびにたくさん話し合いました。夏休みでなかなか人が集まらないなか、クラブの合間をぬって手伝いに来たり、多くの人が協力し合いました。問題を一つ、解決していくごと、クラスの仲はより深まっていったと思います。そして本番。とても緊張したけれど、みんな今までで最高の演技ができたと思います。このクラスの一員でよかった――。そう思いました。

CLUB NEWS !(^^)!

「いつも笑って音楽を。」  21組 C

 こんにちは、吹奏楽部です!

 文化祭でもさんざん言わせていただきましたが、私たち生野ウィンドオーケストラのモットーは「いつも笑って音楽を」文化祭で皆さんに笑顔を届けることができたなら、とても嬉しく思います。

 吹奏楽部の文化祭はゴールデンウィークより動き出します。七月終わりのコンクールが終われば、ここからが本番です。十曲以上の楽譜を一斉に配って練習開始。中には一曲丸々、暗記して吹かないといけない曲もあって大変です。部活動中や文化祭準備で来た休日に、聞いたことのあるメロディーが廊下から聞こえた、っていう人もいるのではないでしょうか。

 そんなこんなで文化祭本番。一日目の青空コンサートでお気づきになった方、いるでしょうか。実は部員全員、おそろいのリボンを体のどこかに付けていたんです。髪飾りにする人、コサージュにする人、手首につける人や楽器につける人など、とても個性豊かで大成功でした。

 たくさんの方々に来ていただいて、楽しんで演奏することができました。これからも、楽しく盛り上がる音楽を届けられるように頑張ります。次の舞台は府音祭。廊下や教室で練習に励む吹奏楽部員を見かけたら、「がんばれ!」って声をかけてくれたら嬉しいです。

「ラグビー部」 3年 T

 今年、イギリスで開催されているラグビーW杯で、日本代表が優勝候補の南アフリカを破り、歴史的第金星を挙げ、日本ではラグビーに注目が集まっています。女の子のファンも増えています。この勢いにのって入部希望者が増えることを願います!

 ラグビー部は現在部員10名、マネージャー3名という少ない人数で活動しています。部員のほとんどがラグビー未経験者ですが、ポジションによって異なった特徴があり、誰でも個性や能力が発揮できます。練習はコンタクトプレーが多いので短期集中型です。そのため、技術も早く身につき家庭学習の時間もしっかり確保できます!

 人数が少ないため、試合は他校(富田林高校、藤井寺高校)と合同チームを結成し、夏休みはほとんどの活動を他校といっしょに行っています。今年の夏合宿も合同で実施し、活気ある練習となりました。ラグビーではOne for all , all for oneという精神を持ってプレーします。15人でするスポーツなので、チームワークはとても大切で、この言葉のように個人はチーム全体のために尽くし、チームは一丸となって個人をサポートするので、最後まであきらめない姿勢や責任感などを学びます。

 僕たちはこの言葉を胸に、高校ラガーマンの憧れの地、花園をめざして闘います。熱い気持ちになりたい人、一緒に青春したい人は、今すぐグラウンドへ!!