君の魂のなかの英雄を

放棄してはならぬ。―ニーチェ

1年が終わろうとしています。

1年前に想い描いた自分に、なっていますか。

1年前より大きな世界を、描けますか。



1年生通信

「合唱コンを終えて」  16

 先週、合唱コンクールがありました。課題曲では「地球の歌」を、自由曲では「Winding Road」を歌いました。担任の先生は、「希望の轍」を推し続けていたので、ほんの少し残念そうでした。

 練習は12月の末から始まり、冬休みを挟んでちょうど1か月程度しかなかったものの、練習には多くの(女子)生徒が参加していました。私も、胸を張って積極的に参加したとは言い難いものの、眠い中、朝練習には毎回顔を出せたことは、我がことながら満足しています。

 合唱練習はパートリーダーが中心となって指導してくれました。クラス全体として、本番も1週間前という頃になって歯車が動き始め、本番ではそれなりの形になったと思います。

 1人で2曲分を弾いてくれたピアノ伴奏者、なかなか決まらないなか引き受けてくれた指揮者、コンクールの運営にあたって引っ張ってくれた特活委員、細かいところまで教えてくれたパートリーダーや、前もって練習を重ねて準備をしてくれていた音楽選択者――多くの人が本番の日のために協力してくれたことで、6組は舞台に立てたと思います。ほんとうにありがとうございました。


CLUB☆NEWS 

「引退に向けて」    P.N.ハッピーターン

 私たち剣道部は、1年生8人、2年生10人、マネージャー1人で活動しています。平日は中練と外練の日があり、練習時間が少ないなかでも、お互いに切磋琢磨しながら練習に励んでいます。土日はOB会や他校との錬成会などで、様々な技術を磨いています。それによって近頃では、高校から剣道を始めた部員でも、試合で勝てるようになってきました。去年の新人戦の結果は、女子団体でベスト16、女子個人戦でベスト16でした。インターハイ予選では、女子団体ベスト32、女子個人ベスト16、男子個人でベスト16でした。女子の団体戦では私立高校と対戦し、圧倒的な力の差を見せつけられ敗退しました。この試合の悔しさから、練習メニューを見直し、11人が一段と稽古に集中することで大きく成長しました。次の大会では、この練習を活かして、団体戦では近畿大会出場、個人ではそれぞれの目標を達成できるように頑張りたいです。

 2年生は引退のかかった6月の試合まであと少しなので、後悔しないように全力で練習に励み、突っ走っていきたいと思います。


「『地味部』な文芸部」  P.N.杜若(かきつばた)の人

こんにちは、文芸部員の杜若です。まずは文芸部の紹介をしていこうと思います。文芸部は現在、3年生1人、2年生1人、1年生7人という、ちょっとアンバランス(?)な人数構成になっています。しかし皆、わいわい喋りながらたのしく活動しています。

文芸部はひとことで言うと、「小説を書く部活」です。皆、思い思いの小説を書き、それを集めて一冊の本にし、年に5回、学校内で部誌を発刊しています。これが、図書館前に置いてある『JACKPOT』です。なにを書いても自由なので、部員のなかには詩を書く人もいれば連載をしている人もいます(顧問の先生まで書いています)。ジャンルもミステリや学園モノなど、様々です。文化祭では毎年、漫画・アニメ研究部さんとコラボし、挿絵や表紙を描いてもらう『文漫合同誌』、文芸部内でお題を決めてそれに沿って小説を書く『文芸単独誌』の2種を発刊します。これが1年間の文芸部の主な活動です。

話はかわりますが、文芸部って、正直なところ、かなりの「地味部」だと思います。文章書いてるね……他は? みたいな……(笑)しかし、文芸部の活動、実はかなり大変です。『JACKPOT』の製本は裁断以外すべて部員が手作業で行っています。ときたま不調になる印刷機に振り回されたり、ページを重ね合わせて行く際それぞれのページの残り数が合わず、さっき重ねたものを一つ一つ点検する羽目になったり……。なかでも一番大変なのが、夏の活動です。文芸部の活動場所には冷房がなく(あったとしても活動人数が少なく許可がおりない)、いつも窓を全開にして、皆、扇子や団扇でバタバタ扇ぎながら作業をしています。蒸し暑いなかでのちまちまとした作業……。正直、バテます(笑)

そんな、部員たちの苦労と思いがたくさん詰まった『JACKPOT』。ありきたりの宣伝になりますが、図書館前の机に置いてありますので、是非お手にとってみてくださいネ!!

○学校HP「生野3651214日記事より

生野高校52期の?川夏哉さん(文芸部OBです!)の新刊小説が週間ベスト10に入りました。異世界居酒屋シリーズの第四作『異世界居酒屋「のぶ」四杯目』です。?川さんは大学卒業後、サラリーマンを続けながら、小説を書きつづけられていました。他のシリーズの小説も、新刊が出る度、?川さん自身から寄贈いただいており、生徒たちにも彼の作品はとても人気です。

トーハンでは10位、日販では9位、火花、や、下町ロケット、と並んで載ってます☆


「山登りで健康の保持・増進!?」  P.N. 山岳部の県民

 山岳部では、毎週土曜日に近畿地方のいろいろな山に登っています。部員は2年生1人、1年生5人の計6人です。目標は、〝山登りで健康の保持・増進〟です。部員の中には、僕も含めて、インドア派の人がわりといたりします。そんな人が外に出て運動すること、そして何より、歩いている間に展開されるトークで笑うことが、最大の健康の保持・増進です。

 部員はみんな、一癖二癖もっていて、全員におもしろいところがあります。それを存分に発揮して、トークが盛り上がります。(盛り上がりすぎて注意されることもしばしば……。)そして、今年度は土曜日に晴天が続き、活動回数が40回に達しそうになっています。そうです。山岳部の最大の敵は「雨」です。金曜日のミーティングの時点で、天気予報をチェックし、天気が怪しいと予定が不確定になり、決行が危ぶまれることがよくあります。しかし、今年度は、天気が持ち直したり、土曜日だけ天気が良かったりして、12月までの間、中止になったのは、なんと1度だけでした!

 思わぬハプニングが起こったり、少し怖い経験をすることもあるけれど、持ち前の明るさで乗り切って、毎週、元気に楽しく健康の保持・増進に向けて活動しています!



震災学習報告


昨年末の全校集会にて報告のあった震災学習(103日(土)・4日(日)東日本大震災被災地を訪問、宮城県立石巻好文館高校生との交流)について、改めてここに記しておきたいと思います。あの日から、今年で5年になります。あの日、あなたはどこで何をしていましたか。――地震・津波、そして原発事故。これからの時代をつくっていく若者こそ、この問題に取り組まなければならない。生徒の被災地訪問は2度目になります。忘れずに、主体的に、関わっていく姿勢を持ち続けたいですね。


〈被災地の状況〉

・現在もなお、仮設住宅に住む人が約1万人います。

・道路などをつくるため、あちこちに盛り土がされている状況。訪れた門脇小学校付近は、4年半を経た今も、復興はそれほど進んでいませんでした。

〈ボランティア〉

・ボランティアには、がれき処分などの体力的な支援のみならず、精神的な支援も含まれます。

・①被災者の心に寄り添う。②自分にできること、必要とされていることを調べる。③参加する団体の活動を調べる。これらが重要です。

〈訪れた生徒たちの感想〉

・私たちは震災について何も知らなかったんだ、と痛感した。

・もうずいぶんと復興したんだ、というのは誤解。復興にはまだまだ時間がかかる。

・できるかできないかではなく、寄り添おうという気持ちを持つことが、出発点。

・放射能問題の根は深く、何が正しいのか分からないなかで、自ら情報を集める必要性を実感した。

まだ恋も 知らぬ我が子と 思うとき

「直ちには」とは 意味なき言葉  ――俵万智