今日の午後にGLHS10校合同の京大キャンパスガイドを行いました。
10校で約300人、北野高校からは60人ほどの1・2年生が参加しました。第1部として全体会が100周年記念時計台ホールで行われました。
最初に幹事校である北野高校の校長である私からご挨拶させていただいた後、基調講演として京都大学東南アジア地域研究研究所の准教授、西芳実先生から「災害対応の地域研究-見えない像を見る、語られない声を聴く-」をテーマにご講演いただきました。
西先生は、2004年のスマトラ大地震で大きな被害をうけたインドネシアのアチェ地方に長期留学して、実地調査して得られた知見をもとに、災害に打たれ強い社会の実現をめざしておられます。そのために「見えない像を見る、語られない声を聴く」、「あなたならどう考える?」ということについて生徒たちにお話しくださいました。
西先生、今日は非常に興味深い参考になるお話ありがとうございました。台風や地震などで毎年大きな被害が出る日本ですので、決してどこか遠くの国のお話しではありません。生徒たちも身近な問題として受け取ったと思います。最後にいただいた課題に生徒たちはどう答えるのか、とても楽しみです。
午後2時半から第2部ということで、各分科会に分かれてGLHS10校の先輩である大学院生の方から、研究内容や高校時代の様子についてお話しいただきました。
工学「『うまく壊す』科学の現場を見てみよう」
文学「何のために学問をするのか?」
理学「体内時計の正体に迫る!?時間生物学入門!」
情報学「数学で未来を予測する-数理モデリング入門-」
人間環境学「ミツバチが地球環境問題を解決に導く!?-養蜂の文化人類学から-」
人間環境学「分子の世界を覗き見る」
経済学「経済学者の知りたいこと-経済発展のメカニズム-」
さて参加した生徒の皆さん、今日の京大キャンパスガイドを通じて、グローバルリーダーをめざす身として「何のために学ぶか」「何を学ぶか」「どう学ぶか」のヒントは得られましたか?このツアーの幹事校である北野高校の校長として、少しでも何かが見えたら嬉しいです。