平成30年度一学期終業式式辞

みなさん、おはようございます。気温が高いので、今言うべきことに的を絞ります。

まず、はじめに先月の6/18の地震と先日の西日本豪雨により貴い命を亡くされた方々の冥福をお祈りするとともに、被災された方々の、心身の回復と生活の復旧を心から願います。

 あの地震から一カ月が経ちました。大阪府北部に暮らす人たちは今なお、不自由な生活を強いられています。

 6/18の午前7:58のことを思い出してみて下さい。みなさんは何をしていましたか。起こった後、どんな行動をとりましたか。

 この近辺は震度4でしたが、少し震源が南に寄っていれば、北部と同様の被害が出たかもしれません。また、今後、更に大きな地震が起きる危険性もあります。

大阪北部での地震は決して、自らに関係のない遠い出来事ではありません。

今日憶えておいて欲しいキイワードは。「危機管理」です。

この危機管理は、起こる前、起こった時、起こった後に分けられます。

起こる前は、災害時に必要な物品をあらかじめ用意しておくことや、危険箇所がないかの点検、起こった時の避難経路、避難場所、緊急時の連絡先などの確認しておくことが大切です。

次に起こった時です。まずは何をおいても自らの安全の確保です。危険から身を守ること。これが最優先事項です。このことを決して忘れないでください。次に周りの人たちを助けることです。自分一人にできることには限界がありますが、一刻を争う場合、少しの手助けで救える命がある場合もあります。その時々に応じて自分に何ができるかを考え行動して下さい。

最後に、起こった後です。安否確認をして下さい。自分の安否を家族や友達、学校などに知らせること。同じく自分の大切な人が無事かどうかを確認することです。

まとめます。「備え」「安全確保」「安否確認」です。この危機管理は災害だけではなく、大きな事件や事故に遭遇した時にも、当てはまります。是非とも記憶して行動できるようにして下さい。

明日から夏期休業に入ります。3年生は、この夏が進路実現に向けての正念場になります。夏以降、就職試験、推薦入試、一般入試と怒涛のような日々が続きます。進路が早く決まった人、まだ決まらない人がクラスや学年に入り乱れます。一人ひとりが自らの進路実現に向けて努力しながらも、周りの仲間を支える行動ができると信じています。

2年生のみなさん、小さくまとまるのではなく、自らの限界を突破しようとして下さい。無計画の無謀や無茶と、限界にチャレンジすることは似て非なるものです。自らの精神力、体力の限界を更新しようとすることで、人は成長するのです。

1年生のみなさん。高校生活の4カ月は充実していましたか。高校は中学までと違い、周りがあれやこれやとお膳立てしてくれません。自らが自主的・主体的に行動することが求められるのです。1年生のみなさんには、どうか早く高校生として行動できるよう、先生方や先輩の姿から多くのものを学んでください。

 最後に、先ほど、危機管理のことを言いましたが、ここにいる全員が、元気な姿で二学期の始業式に登校できることを願っています。

これを一学期終業式の式辞とします。

2018年7月20日

  校長 上本 雅也

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