Jump金剛79号「新たなステージに向かって」

<普通科専門コース制へ>

 金剛高校は今年度入学の39期生から新たに普通科専門コースの高校としてスタートしました。二年次から文系、理系と生命科学専門コース、地域コミュニケーション専門コースに分かれて、進路に応じた学びを展開することになります。これまでの普通科総合選択制での5つのエリアにおける学びと比較し、進路に応じた選択がよりしやすくなりました。

<金剛高校の歩み>

 金剛高校は、10年にもわたる地域の保護者の地元校誘致活動が実現し、1980年4月に134番目の高校としてスタートしました。名前の由来も富田林市内4中学の生徒会で募集し、一番多かった「金剛」が命名されたものです。地元では「金剛高校を育てる会」が結成され、金剛高校を地元校として「よい」学校にしたいとの願いのもと、成績の高低に関わらず自分たちの手で金剛高校を作ろうと入学してきました。よって、個性的で多様な生徒が多くいました。冊子『進路』を見て下さい。1期生からの進路実績は、実に多様です。4年制大学へ進学する生徒から、就職する生徒、自ら地元で起業する生徒もいました。

 私は9期生の1年次に金剛高校に赴任しましたが、当時も生徒の進路は多様でした。看護師や保育士を希望する生徒も多く、普通科のカリキュラムだけでは対応できず、数学や理科、英語など、放課後や長期休業中に講習を行い、進路保障していました。

 こうした多様な生徒の進路保障の取組みに、大阪の教育の特長「行ける学校から、行きたい学校へ」を理念とする高校改革の流れの中で、金剛高校は2005年に普通科総合選択制に改編したのです。

<金剛高校のミッション>

 金剛高校の歴史を振り返ると、金剛高校の特長が見えてきます。それは「多様性」と「地域性」です。この特長こそが「地域社会に貢献する、自立した人を育てる高校」をめざすべき学校像とし、「地域社会とのつながりや人との出会い、多様な学びを通じて、主体的に学び、自らの人生を切り拓くたくましさを育み、地域社会を支える人づくりをめざす」ことを金剛の使命(ミッション)とするのです。

<「進化」と「深化」>

 普通科総合選択制の中で金剛高校の特長である「多様性」と「地域性」は「進化」しました。今後は「学びの質」が大きく問われるステージに入ったと考えています。「進化」から「深化」のステージです。

 「深化」のステージにおいて、金剛の特長を発揮し、ミッションを遂行することが、求められています。金剛高校の教職員は、そのために教え、導き、援助するプロフェッショナルとしての「専門性」を向上させ、支え協力し合い切磋琢磨する「同僚性」を発揮すべく、研鑽に励んでいます。

<39期生を迎え>

 この春入学した39期生の学年は「SOZO 39」を合言葉にしています。この合言葉には深い意味と願いが込められています。「SOZO」はまさに新たなステージとしての金剛を創り上げるCREATEの「創造」、人の痛みや苦しみに共感できるIMAGINATIONの「想像」、39はもちろん39期生のことを指しますが、THANK YOU=「ありがとう」、感謝の心を持って、人や社会に関わる人間になって欲しいとの願いが込められてあります。

普通科総合選択制の37・38期生の学年も、「前進!金剛で成長しよう」を合言葉に、これまで金剛高校の大切にしてきたものを継承しながら、生徒たちが自らを磨き「あこがれの先輩」として立つことで、新入生を導いてくれています。

 生徒のみなさん、保護者の方々、そして地域のみなさん、金剛高校は、特長と歴史を継承しながら、そのミッションを遂行する熱い学校です。

新たなステージに向かって、金剛高校でさらに輝きましょう。

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