H30年度3学期始業式式辞

みなさん、新年おめでとう。

年末年始、幸い大きな事故もなく、3学期の始業式が迎えられたことを、うれしく思います。

さて、2019年の幕が明けました。今年は5月に新しい元号に変わります。私は昭和の最後の年に金剛高校に赴任しました。昭和から平成に変わる日、この金剛高校に生徒と登校したことを今も覚えています。私にとって平成の幕開けは、初めて担任を持ち、生徒とぶつかり、関わりながら、私自身が教師として、また人間として鍛えられた年の幕開けでありました。これを機に時代の一つの区切れ目として、次はどんな時代にしようとするのかの、考えるきっかけになればと思っています。

 12月26日、映像で振り返る平成30年という番組をやっていました。番組では、阪神淡路大震災、東北大震災、地下鉄サリン事件、バブル崩壊など、自然災害、重大事件、政治経済上の出来事や世相など、様々な事件や事実が紹介されていました。その番組の最後に、清水寺の森貫主が言った言葉が、印象に残りました。森貫主は平成の日本は戦争がなかったことが一番とおっしゃり、次の時代に向けて、「和」という文字を揮毫されました。そして「和え物」を例に取り、違ったものが混ざり合い、同じになるのではなく、お互いの持ち味を引き出しあって、独特の風味を出すともおっしゃっていました。番組ではその後、聖徳太子の「和をもっと貴しとなす」を紹介していました。みなさんに胸に刻んで欲しいのは、まさにこの「和」です。これからどんな時代にしたいのか、私は「平和」の貴さと、違ったものを排除せず調和させる多様性の尊重が大切だと思います。

 さて、3年生のみなさん、泣いても笑っても、あなた方の高校で受ける授業は後、12日です。二度と高校生として授業を受けることはできません。その大切さを思って残りの高校生活を悔いの残らないように過ごして下さい。

 2年生のみなさん、2学期の終業式でも言ったように、あなた方が普通科総合選択制としての金剛高校の最後の学年です。エリア制のよさを十分に生かして、力を伸ばして下さい。

 最後に、1年生のみなさん、先輩たちのよさを引き継ぎつつ、新たな一歩を創造する学年として、あなた方の持ち味を発揮して下さい。

 これを式辞とします。

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