平成27年度第29回大阪府立中津支援学校小学部中学部 卒業式
お祝いのことば
寒かった冬もようやく終わり、桜の木はつぼみを膨らませ、木蓮の木は花を咲かせ、今か今かと春の訪れを待っています。
卒業される小学部５名、中学部５名の皆さんご卒業おめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。今、一人ひとりに卒業証書をお渡ししました。この卒業証書は中津支援学校で皆さんが、小学部・中学部の学業をなし終えた証であり、頑張ったという証です。 今日、みなさんの旅立ちの日に、日頃よりご支援を賜ります、大阪整肢学院長様、整肢学院職員の皆様、旧職員の皆様など、公務ご多用のところご臨席を賜り、卒業生とともに心から厚くお礼申しあげます。
また、保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。
小学部の皆さんは、朝の挨拶に始まり、校長室を通るたびに挨拶をしてくれました。授業や、行事もとても元気よく楽しく取り組んでいました。校長室からもいつも元気な声が聞こえてきました。
新幹線に乗って名古屋へ修学旅行に行きましたね。ドキドキしながら車内販売に挑戦。その時のみんなの笑顔が忘れられません。
中学部の皆さんとは、白浜方面へ修学旅行に一緒に行きました。
今年は台風の心配もなく、とってもいいお天気の中、関西空港で飛行機を、白浜の夕日を観たり、アドベンチャーワールドでパンダ・キリン・イルカや動物と触れ合い本当に楽しい2泊3日を過ごすことができました。
そして中津まつりでは、それぞれの学部を締めくくる、とっても素晴らしい出来栄えでした。そこには、3年前とは違った自信に満ちた誇らしげに輝く笑顔がありました。
さらに、勉強はもちろんのこと、サークル活動、行事にと、みんなで協力しながらベストを尽くして取り組んだ姿は、とっても立派でした。きっと、後輩にも受け継がれることと思います。
これからは卒業しそれぞれ中学部・高等部に進学することになります。私は、みなさんから「協調と思いやりの心」を学びました。これからもその心を持ち続け、卒業した学部には先輩として、後輩に、「思いやりの心」で接してください。そして進学した学部では、二年生・三年生と共に、「協調の心」で、素晴らしい学部を築いてください。今まで、先生方と育んできた「人を思いやる心」と「協調の心」はみなさんの心に大きく根付いていると信じています。
それが「中津のなかま」だと思います。
これからも「あふれる笑顔」と「人を思いやる心」、「協調の心」を持って、卒業という節目を乗り越え、大きく成長してくれることを願っています。
今日3月11日は、東日本大震災からちょうど5年の日を迎えます。
この間子どもたちの安全のため、防災体制の強化に努めてまいりました。今年も児童生徒会が中津のなかまの笑顔の写真を作成してくれました。共有ホールに飾っています。来年も中津の仲間が笑顔一杯で過ごせるようにと願っています。
保護者のみなさま、本日は本当におめでとうございます。
私たち教職員は、卒業生の皆さんが、これからも、一回りも二回りも、大きく成長し、夢に向かって歩んでいくよう、支援していきたいと思います。 今後ともご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
以上を持ちまして、お祝いの言葉といたします。
大阪府立中津支援学校 校長 小林 信恵