6月5日(水) 卒業生も頑張っています!

 6月5日(水)放課後、昨年卒業した35期生の生徒が校長室をのぞいてくれました。元気そうな様子に安心し、近況を聞いたところ、とても頑張っているな、社会に出て2カ月ほどだけれど、着実に成長しているな、と感じたので、本人の了解を得て、ブログアップさせてもらうことにしました。

 現在、正社員として大手チェーンで、靴を販売しているとのことで、土日が出勤でウィークデーが週休日となります。学生時代とは一週間の流れや時間の使い方が全く違うことに最初は戸惑ったようでした。

 また、今日は休みとはいえ、仕事のことは少し気になっているようにも見えました。

 店舗には、主任や販売員、パートタイムの人たちなど、さまざまな立場の人がいますが、自分は新米とはいえ正社員なので、在庫管理や予算等の運用、事業企画など、アルバイト時代には見えなかった業務が、次から次と命じられ、やり方も十分把握しないまま自分で工夫しながら、毎日頑張っているとのことでした。さらに先輩社員との人間関係の難しさ、どうしても残業せざるを得ない苦しさなどについても悩んだと話をしてくれました。

 しかし、この2カ月は、いろいろと悩みながらも、とにかく前へ進んだことも話してくれて、例えば、最初はまったく売れなかったけれど、日曜日にお客さんとの会話のコツがつかめて、その後は一気に売り上げが伸びたこと、現在は店舗でトップクラスの実績を残せるようになったこと、また、先輩社員や主任の気持ちが少しわかるようになったことなどは、私は大いなる成長のあかしだと感じました。

 さらに私が印象的だったのは、次の2つの話でした。

 「野崎高校時代は、90点取ったらすごくほめられた。学校に遅刻しなかっただけで、えらいと言われた。でも社会に出たらそんなことは当たり前。高校時代にはわからなかったことが、社会に出てわかった。」

 「自分が働きだして、自分よりも何十年も多く働いている親のありがたみがわかった。父も日曜日にはよく遊びに連れていってくれたけど、本当はゆっくり休みたかったんとちゃうかなあと思う。人生の先輩としても、親としても本当にありがとうと今は言えます。」

 高校時代までにいろいろと経験したことが、社会に出て一つひとつ意味をなし、形となっていくのだと確信しました。さらに私がうれしかったことは、次のような話をしてくれたことでした。

 「やっぱり野崎高校の先生方にはお世話になりました。自分は高校時代は見放されても仕方のないようなこともやりました。でも、先生方は時間をかけて、粘り強く指導してくれました。本当に温かい、生徒思いの先生方でした。」

 野崎高校で夢をみつけた卒業生、その夢を叶えるために、困難にぶつかっても挫けずに乗り越えて行ってほしいと思いました。

 そして、時間を見つけて、野崎高校の先生方に会いに帰ってきてほしいと切に思っています。