9月30日(月)授業観察を終えて

9月30日(月)先生方の授業観察をほぼ終えました。先生方の授業力の更なる向上のため、両教頭と3人で授業の様子を見せて頂き、気づいた点等をフィードバックするというものです。

今年は、生徒の授業アンケートを本格化させました。アンケート結果も踏まえて、生徒たちの学習意欲を高めたり、知識や技能を身につけさせる方策等を検討していきます。

野崎高校は24年度に、府教育センターの「パッケージ研修支援」を受け、授業改善に取り組んできました。野崎版授業観察シートも作成し、それを活用して、先生方どうしで授業を見学しあい、助言等を行っています。

本校の目標は、「分かる授業を通して、生徒一人ひとりの学習意欲を高める授業づくり」です。プリント教材を作成したり、生徒たちの興味のありそうな話題をうまく組み込んだり、プロジェクターを教室に持ち込んで、実物提示を行ったりと、先生方は工夫を重ねておられます。また、体育や芸術では通常行われているような、生徒の活動を伴う学習形態も模索されています。

私は学生時代は初等教育が専門でしたので、研究授業や公開授業には比較的慣れていましたが、実際に教壇に立って授業を始めた時は、本当に苦労の連続でした。どうしたら生徒に理解してもらえるのか、興味を失って寝てしまうような授業にしないためには、どのような工夫が必要なのだろうかと、毎日頭を悩ませたものです。当時は、校長先生が授業観察に来て、アドバイスしてもらえるような状況ではなく、先輩の先生方の授業を見せて頂いたり、助言を受けたりして、授業改善を行いました。

今はその当時に比べると、教室の環境も整ってきて、ICTの活用も進んでいます。これにより、生徒たちがより実感を伴って学ぶことも可能となっています。とても心強い限りですが、一つ思うのは、生徒にとって「わかる」授業というのは、生徒が主体的に授業に参加して初めて成立するのではないかということです。どれだけ素晴らしく分かりやすい説明であっても、50分間先生が黒板を背に喋りっぱなしの一方通行では、生徒の学習は進まないのではないでしょうか。

野崎高校では、昨年度「パッケージ研修」の校内研究会で、このようなことを話しあいました。実際の授業でも、ICT等を取り入れて実感させたり、グループ学習等により、生徒の意見を引き出す場面が確実に多くなっています。

卒業後は就職を希望する生徒が多い本校にあって、高校での学習は、いわば知識や技能を身につける最後の機会となるかもしれません。授業改善は待ったなし。この思いを持って、先生方とともに、野崎高校の授業をより生徒にとって魅力のあるものとしていきます。

 

 (※写真は教室でプロジェクターを活用する授業の一場面です。授業者の了解を得て掲載しています。本文の内容とは直接関係しません。)

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