3月18日(火)3学期終業式

 3月18日(火)9:30より体育館で3学期の終業式を行いました。久しぶりに生徒たちの元気そうな顔を見て、とても嬉しく思いました。

 今年度最後の大掃除で校内をきれいにし、明日の合格者登校に備えて体育館の設営を終えた後、生徒たちは体育館に集合しました。

 1学期の始業式で2・3年生へ向けて「自分の得意なものを見つけて、それで勝負しよう。」と呼びかけました。どのくらいの生徒が得意なものを見つけ、自分の「強み」に磨きをかけてくれたのか、数字ではわかりません。しかし式中で行った漢字検定、数学検定の優秀者表彰で、難関の2級に合格した生徒もいたのは、自分の得意なものを磨いた証左であると実感しています。

 生徒たちは今日から春休みに入ります。規則正しい生活を送り、新学期元気な顔を見せてくれることを願っています。

 

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※以下に式辞を掲載させて頂きます。

                      3学期終業式 校長式辞

 

   おはようございます。久しぶりですね。元気にしていましたか。

   まずは皆さん、進級おめでとう。

この一年間、こつこつと頑張った人も、最後の追い込みでなんとか進級できた人も、一つ上の学年へ上がれたことについて、ひとまず自分を褒めてあげて下さい。その上で、いくつか単位を落として仮進級となった人は、十分反省して追認考査に臨み、全ての科目を修得できるよう一層努力をしてほしい。

   学年末に当たり一つだけお話しします。

未曽有の大災害となった東日本大震災が発生して丸3年が経ちました。先週、新聞やテレビなどで追悼式の様子が報道されていたのは知っていると思います。

  亡くなった方は1万5千人を超え、今なお行方不明の方が2600人以上おられます。津波で家や家族を一瞬にして失くされた方、その心的な後遺症で苦しんでおられる方、福島では、原発事故で今も13万人以上の方が避難され故郷に帰れない状態が続いています。このような報道を目の当たりにすると、同じ国に生きる者として自分はいったい何ができるのだろうと途方にくれてしまいます。

  そんな中、3月10日付の「釜石の木で いやしの線香」という新聞記事を読みました。それは堺市の伝統産業である刃物や線香を授業で学ぶ府立堺工科高校定時制の生徒たちについての記事でした。

 堺工科高校は東北支援プロジェクトとして校内で作った包丁を家庭科用として被災地の小中学校に届けたり、線香を送ったりしてきたそうですが、釜石市の市長から「生徒さんたちに釜石の木で線香を作ってもらえないか。」という依頼を受けて、3月11日の慰霊祭に出席する800人分の線香を制作されました。

 生徒たちは「安らいでいられるよう願っています。」などメッセージカードも添えて送ったとのことでした。 

 また、ある3年の生徒は「遠い関西で、応援している者がいると知ってほしい。」と話しをしたそうです。

 

  大阪の高校生が決して背伸びすることなく、普段授業で行っていることを活かして被災地の方々に安らぎや勇気を与えている。私はそこに感銘を受けました。

 

○「自分以外の誰かの役に立ちたい。」という気持ちは理屈ではないと思います。その気持ちを行動に変えていけたら、とても素敵なことだと思います。

 そこから人と人との堅い絆が生まれてくるのだと信じています。

 

  4月には新1年生が入学してきます。皆さんには新入生を迎えて、良き先輩として彼らを指導するとともに、野崎高校で学ぶ者としての絆をつくってほしいと強く願っています。

 最後に皆さん、春休み規則正しい生活を送り、4月8日の始業式には、事故などなく全員元気な顔を見せて下さい。