英国インターナショナルプログラム

 7月21日(土)から8月3日(金)まで,千里高校の1・2年生25名が、英国ウェールズの首都カーディフにあるカーディフ大学(University of Wales in Cardiff)にて、語学研修と様々なアクティビティを通してヨーロッパの高校生や現地の人々と交流を深めました。

 出発の日の便は、シンガポールまでは順調でしたが、シンガポール発ロンドン行きの飛行機が計器の故障でいったんシンガポールに戻るというアクシデントがあり、最終的には予定より約8時間遅れでなんとか無事カーディフに到着しました。

 翌日7月23日(月)の朝からオリエンテーションを受け、その後クラス分けのためのテストを受けました。

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 毎日半日英語の授業を受け、残りの半日は様々なアクティビティが組まれていました。例えば、ちょうどロンドン・オリンピックの時期でしたので、各種スポーツを国別対抗にして Olympics のようなものもありました。
 
 また別の日には、プロのミュージシャンから手ほどきを受けて、その場で選んだいろんな楽器を使って南アフリカの民謡をみんなで歌って合奏するアクティビティもありました。この歌はその後この研修中にみんなが口ずさむようになったほど楽しかったようです。

 

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初めて手にする世界各地の楽器の鳴らし方を講師のミュージシャンに教えてもらいます。

 

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初めてのウクレレ。みんなすぐに器用に弾きこなしていました。

 

 校外に出かけるエクスカージョンも充実しており、近郊の炭鉱跡の博物館Big Pitを訪れたり、古代ローマの公衆浴場の遺跡で有名な街Bath、そして地元Cardiff市内の観光もありました。

 

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炭鉱跡の博物館Big Pitの前にて

 

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Bathの温泉の遺跡にて。「お風呂」の英語はこの町の名が由来だそうです。

 

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バース市内で移動中の記念写真

 

 毎日夕食後にも様々な企画が計画されており、 Karaoke Night という企画ではパーティーホールのような所で大勢の前で大音響でカラオケ大会が行われ、千里高校の生徒も何名か果敢に英語の歌に挑戦しました。

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画面の英語を必死に追う。100名以上の大勢の前で堂々と歌っています。

 

 7月31日には主催者の特別企画としてカーディフスタジアムでオリンピック女子サッカー、なでしこジャパン対南アフリカの試合を観戦しました。

 オリンピックを現地で観戦するというめったにできない体験をすることができました。

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自分たちで作った横断幕をスタンドに掲げました。

 

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 そして最終日、一人一人が修了証を担当の先生から受け取り、夕食後には Farewell Party が盛大に開かれました。それぞれのグループが出し物をする中、千里高校は去年に引き続き女子数名がこの日のために研修中に練習を重ねてきた見事なダンスを披露し、絶賛の大喝采を浴びていました。

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寮の前で、修了証を手に記念撮影。みんな充実感に満ちたいい顔しています。


 

 授業の様子は写真に撮ることができませんでしたが、生徒が口々に言っていた感想では、やはり授業の最初のうちは授業そのもののスタイルの違いや、ヨーロッパから来た生徒たちの授業に対する姿勢(常に積極的に発言し、極端に言うと答えがわからなくてもとにかく手を挙げるような自分をしっかりアピールする姿勢)に圧倒され、なかなか自分を出せなかったようです。

 しかし,慣れてくると徐々に自分らしさを表現できるようになってきた生徒も多く、精神的にも鍛えられたようです。もちろん、他国の生徒達とも最終的には打ち解けて仲良くなり、新たな友達ができて本当によかったという生徒がたくさんいました。

 
 この英国インターナショナルプログラムでは,英語そのものの学習ももちろん大いに刺激になったと思いますが、やはり一番は、日本語の通じない環境の中で英語を使っていろんな国の人達とコミュニケーションを取るということがどういうことか、異文化コミュニケーションとは本当はどういうものなのかを身をもって実感できたことではないでしょうか。

 いろんな場面で圧倒されて悔しい、はがゆい思いもしたと思います。これから自分は英語や異文化に対してどう向き合い、どう将来の自分に生かしていくのかを考える上で、今回の体験を活かしていってほしいと思います。