寄せられたご質問から(2)

○今回は「携帯電話について」

海外でも、そのまま使えて便利なスマホ。海外でもそのままスマホが使えるのは、「国際ローミング」と呼ばれるサービスのおかげです。簡単にいうと、日本の携帯電話会社が現地の事業者と提携していて、そこの設備を利用させてもらえるようにしているのです。この「ローミング」サービスの利用を間違うと高額請求がきた、という話になります。

 

いわゆる高額請求の原因となるのは、インターネット接続を利用するためのデータ通信(データローミング)です。また、通話でいうと、自分からかけた発信時も、かかってきた電話に出た着信時も有料です。しかも日本で使うよりかなり割高です。

 

以前このブログで書いたように、携帯電話は禁止していませんが、その利用方法には十分に注意していただく必要があります。以下に、その設定方法について記しておきます。

 

 1.通話もデータ通信もしない場合:機内モードの設定をONにしておく。この設定では、電波の送受信が一切なくなる状態になります。カメラや音楽視聴だけに利用する場合もこれにあたります。

 

 2.データ通信はしないけど通話機能は残しておきたい:機内モードの設定をOFFにし、データローミング設定をOFFにする。この状態ではいざという時の通話や電話の着信が可能ですが、パケット通信は利用できないのでインターネットやメールの利用は不可能です。しかし、この場合は着信を受けた際にも通話料がかかりますので注意が必要です。

 

 3.通話もデータ通信もOKの場合:日本で利用している状態と同じにしておけばOKです。この場合は高額な請求が来る可能性が高いのでご注意ください。ただ、どうしても少しだけ、という場合はメールやウェブを使いたいときだけデータローミングをONにすればある程度、費用をコントロールすることができるでしょう。主要3社にはいずれも海外でのパケットし放題プランがあります。ただし、ここでも注意が。スマートフォンは、現地の電話会社を自動か手動で設定できます。自動にしていたため、パケ放題ではない対象事業者につながってしまっており、パケ放題以上の金額を請求されてしまったという話もありますので注意が必要です。各社にパケットし放題プランを使用するためのアプリがあるようなので、渡航前に国内でそちらをダウンロードしておくことが必要です。

 

 4.通話はしないがデータ通信はしたいという場合:高校生にとってはこちらが一番魅力的かと思います。ただ、この設定を利用するには現状ではWi-Fiに頼らざるを得ません。この場合、機内モードをOFFにして、データローミング設定もOFFにします。(2.の状態)ここでWi-FiをONにしておくと電話はWi-Fiの電波をキャッチします。シンガポールではそのようなスポットが増えているそうですが、利用にはID・パスワードの入力が求められます。団体行動で、そのような手続きをする時間をとるのは難しい場面が多いのではないでしょうか。もちろんうまくその機会があれば、無料利用ができます。

 

さて、普段の携帯電話を海外で使う場合の設定について書きましたが、緊急連絡はともかく、せっかく海外での修学旅行なのですから、その時ぐらいは携帯電話の縛りから解き放たれた時間を過ごしてほしい、というのが正直な気持ちです。

投稿者
@furama
コメント

A団とB団で宿泊するホテルのwifi利用に差があるようですが、
A団に関しては無料で利用可能になっているのでしょうか?