後期の授業が始まりました!

 早いもので、前期の授業・テストが終了し金曜日の1時間目には全校集会(後期の始業式)が行われました。

 1年生も、部活動で表彰を受ける生徒がたくさんいて、嬉しく感じています。今後も、ますます多くの1年生が表彰状の上に登れるようにスポーツだけでなくそれぞれが興味をもって進んだ道で結果を残せるようになってほしいものです。

 さて、週が明けるといろいろなイベントがあります。

 10月17日(月)は7時間目に、大学見学会の打ち合わせとHRがあり、翌18日(火)は興味を持った分野を学べる大学・学部を訪問します。木曜日の7時間目には、文理選択についての重要な説明会が体育館で行われます。

 これらは全て、2年生での文理選択・クラス分けの基礎となるものです。毎年、少ないですが2年次では理型を選択していたけれど3年次に文型に進む、いわゆる"文転"する生徒がいます。不可能ではないですが、大学入試に向けての大きな遠回りになってしまいます。限られた時間の中で、早い段階から大学進学、また大学卒業後の進路なども意識した選択をこの時期に行っておく必要があります。

 保護者の皆様からすると、『こんな時期にそこまで考えるのは早すぎる』『まだ中学校を卒業したばかりだし...』などの不安の声や、『絶対に国公立に進学させたい』『うちはこういう道に行かせたい』などの声をよく聞きます。これらの意見には高校生たちの意見・主張があまりないような気がします。

 そこで、この週を中心とした進路関係のイベントを集中して行うことで、今が自分の人生における大きなターニングポイントであり、その選択に迫られているといった意識を持ち大学や学部見学、また月末~来月頭に控えている保護者懇談会に備えてほしいと思っています。

 もちろん、いろんな興味をもって毎日を過ごしていると新たな発見があり、いったんは決意した将来の自分像も変更を迫られることがあるでしょう。私はこれも構わないと考えています。そこにきちんと『自分の軸』を持っていられるような泉陽生であってほしいと思います。

 私が泉陽高校に来て、最初に担当した生徒たちが大学4回生になり、早い人たちは次の4月からもう社会人になります。よく質問に来てくれていたある生徒が先日、メールで内定の連絡をくれました。成績は中ほどでしたが、とにかく目標をもって一生懸命頑張る生徒でした。大学進学に向けて非常に悩んでいました。思うような成績まで上がらず、私立にしようか国公立にしようか...その生徒は最後の最後まで諦めずに外国語を学ぶ国公立大学への合格を果たしました。

 その生徒のすごい、と思えたところは高校時代からこんなところで働きたい、こんな自分に将来なりたいという思いを持ち続けていたことです。そして大学での4年間を有意義で一生懸命に過ごした結果、航空会社への就職を決めたようです。その生徒が、そうした夢を持っていたことを知っていたので本当に嬉しかったですし、素晴らしいなと思いました。

 『夢』とは、確かに現実的ではありません。今日の社会では、現実的な思考を持ち、結果を求め、結果が全て、ということが多くあります。ただ、それは社会に出れば、の話です。学生のうちは、まだまだ夢を追い、失敗し、そこから学び、経験を積んでブレない自分を作るべきではないでしょうか。

 将来こんな大物になる、という大きな夢から、明日のテストで10点取る、といったこともれっきとした夢です。『夢なき者に成功なし』という格言をこれまでも、これからも何度も耳にするでしょう。学年の進路指導として、一丸となって将来に向けたポジティブな自分を想像し、それを現実のものにしていくといった各々の進路実現に向けて学校では動き出しをはじめていきます。

 ぜひ、今週の進路行事などを踏まえた生徒たち自身の感想や、それを聞かれた保護者の方々の感想、教師からの意見やアドバイスなどを今後の懇談会で共有したいと考えています。各担任からご案内のプリントが配布されますので、ぜひこの機会によろしくお願いします。