「絵―文字―音」による弁別の課題

事象、文字、音声の等価関係を理解し、単語を意味のあるものとして獲得することを目的とした教材です。絵の「イヌ」と文字の「いぬ」、音声の「inu」が同じものを差すことを示し、カードを取る練習をします。

 

【手順の例】

①動物の絵カードを見せて、教師が「inuをください」と言い、正確にとる練習をする。

②イヌの絵カードを指差して「これは何ですか」という問いに答える。

③動物の文字カードを見せて、教師が「inuをください」と言い、正確にとる練習をする。

④いぬの文字カードを指差して「これは何ですか」という問いに答える。

⑤動物の絵カードと文字カードを見せ、絵の「イヌ」と文字の「いぬ」をマッチングする。


 

 

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【補足】

 発展的な教材としてこぐま会の「ことば絵カード100」がおすすめです。子どもたちに馴染み深い名詞を集め、「動物」「乗り物」「野菜」などの分類で親しみやすいイラストのカードです。物の名前が定着すれば、「物の用途を説明する」「機能による分類をする」「仲間はずれを探す」などの学習が展開できます。子どもたちが喜んで取り組む課題です。