保護者の皆様方には日頃より本校の教育活動にご理解、ご協力を賜り心より感謝いたしております。
私も大正高校3年目を迎え、ますます充実した日々を送らせて頂いております。3年目を迎えてさらに強く感じている思いがあります。それは生徒を社会に送り出すにあたって「人の気持ちを考えることのできる人になって欲しい」ということです。私が本校に着任以来、生徒、保護者の皆様、教職員にお願いしている『協働』という言葉があります。社会が多様化していく中で様々な人と一緒にやっていけることが大切だ。そのために『協働』という気持ちを持ってやっていこうと声をかけ続けてきました。その『協働』を実現するためには相手の立場に立って物事を考えることが必要なのです。
人はそれぞれものの見方、考え方が違います。でも一つのことを協力して成し遂げるためには意思統一が必要です。違って当たり前。だから争わずに協力する。いわゆる『妥協』になります。お互いが譲り合って『妥協』することは『争う』よりも有意義です。しかし「がまんした」というストレスは残ります。それよりもしっかり相手のことを理解してお互いが納得できる方法を見つけることの方がより有意義なのは言うまでもありません。
そこで必要なのが相手の立場で物事を考える能力です。自分の見方や考え方に固執せず、相手の立場で物事を考える。そうすることによって新たな視点から物事をとらえることができ、より次元の高い納得できる解決方法を見出すことができるようになるのです。
「コミュニケーション能力」とよく言いますが、単なる会話の技術ではなく本当の深い意味でのコミュニケーション能力とは「相手の立場で物事をとらえることができる」ということなのです。
高校生はまだまだ成長途上です。高校生活を充実させることで、相手の気持ちになって考えて行動できる人になって欲しいと思っていますし、私たち教育に携わる人間は学習指導とともに生徒を人間的に成長させることも大きな責務だと考えています。
大正高校が大阪のベイエリアにしっかり根付き、たくさんの有用な人材を社会に送り出せるよう私たちは頑張ります。今年も1年よろしくお願いいたします。
大正高校ホームページへ