11月5日高石市と連携で津波避難訓練実施

11月5日(火)高石市と連携で津波避難訓練を実施しました。これまでは校舎の3階4階に避難する垂直避難訓練を行っていましたが、高石高校は府立高校で最も海に近いこと、高石市から合同津波避難訓練への参加要請があったこと、そして今年度本校が大阪府教育委員会から「実践的防災教育総合支援事業」実践校に選ばれたことなどから、今回初めて校外へ「てんで」に逃げる水平避難訓練を行いました。高石市の広域避難地は市役所横の「鴨公園」ですが、今回は実際には鴨公園まで行かず、鴨公園までとほぼ同じ距離の避難にどれくらい時間がかかるかを確かめるため、クラス単位で校外の折り返し地点まで行き学校へ引き返し点呼終了までの時間を計りました。平均で1年は40分、2・3年は61分かかりました。この違いは1年は南海本線の踏切を横断せずに引き返すコースを取ったからです。高石市では地震から津波到達まで90~100分と試算していますので、充分鴨公園まで到達できると思います。本校では実際の避難目標を津波の高さが3mでは鴨公園、5mでは取石公園、10mでは鳳高校としていますので、震災時保護者の方が生徒を迎えに来られる際の参考にしていただければと思います。訓練後のアンケート結果は、「避難場所を知っているか」知っている・大体知っている61.3% よくわからない・わからない48.3%、「避難経路はわかりましたか」わかった・大体わかった49.8%、よくわからない・わからない50.2%でした。今回途中で引き返す避難経路を取ったためにこのような結果になったと思います。今後は実際に鴨公園まで避難する訓練にすることで結果を改善したいと思います。写真は訓練の様子です。

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地震発生時まず机の下に避難。      「てんで」に避難しています。

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正門から校外へ、               「てんで」と言っても長い列になっています

ところで、避難後をどうすごすかという課題があります。本校では12月12日に、ドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」(役所広司ナレーション)の上映会を行います。

東日本大震災で街の60%が被災した南三陸町で、地元の人々が自らスタッフとなって地元へ情報を届けたFMラジオ局がありました。一年間限定のラジオ局を追ったこの映画のチーフプロデューサー山国氏が本校の卒業生で上映が実現しました。本校生が鑑賞した後の14時から同窓会・PTA・地域の方に一般公開しますので、是非ともご覧ください(基本的には無料ですが南三陸町への義捐金をお願いします)。場所は南海本線「高石」駅前のアプラホールです。当日は山国氏にも挨拶をお願いしています。(2013.11.05)