9月11日2年生修学旅行HR

9月11日()2年生修学旅行HR

2年生は10月下旬に北海道十勝地方に、農業体験中心の修学旅行に行きますが、本日のHRで事前学習を行いました。生徒の民泊のコーディネートをしていただくNPO法人「食の絆を育む会」事務局長の近江さんが来校され、映像も使って、活動を始められたいきさつや十勝地方での農業体験の様子などを、2年生全員の前で話していただきました。

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以下は修学旅行のしおりに載せた私の挨拶の一部です。

家族が兼業で農業をしているという人もいると思いますが、深夜でもコンビニで食べ物(しかも調理済み)を購入できるというのは、消費者として暮らしていることにほかなりません。先の大震災で都会の人間もやっと気づいたように、エネルギーを湯水のように消費していくことは、この先無理になってきます。

 この修学旅行の体験活動に自発的に取り組む事で、少しでも自然や生産の現場、生産者のみなさんの思いに触れてみてほしいと思います。「グローバル化」が叫ばれる都会より、生産の現場を体験する方が、食やエネルギーについて、消費について、そしてこの国の将来について、考える機会が多いのではないかと思います。この修学旅行で経験したことをヒントに、これからの暮らし方に自分の考えを持ってほしいと思います。それには、「何でも見てやろう」「何でもやってみよう」と好奇心満載で出掛ける事です。

ただ、旅先では思いがけない事が起こることがあります。特に農作業では、危険な道具を扱うことがあります。怪我をしないためには、謙虚に物を学び、冷静な判断と合理的な行動が必要です。農家での民泊に味をしめて、卒業後一人で同じ農家を訪れ農作業を手伝うという人の話を聞きますが、そんな思いを持ってもらえれば、この旅行を企画した先生方も、苦労の甲斐があったというものです。