高槻北高校ダンス部が、TEDの記念すべき10回大会に出場しました。
TEDそのものは、「高槻の高校生たちによる本気のダンス発表会」と位置づけられた大会で、当初は発表会として成立しています。
しかし、10回という節目を迎えた本大会では、かなりの部分を刷新し、コンテスト部門を新たに創設し、参加校も高槻にとどまらず、大阪はもちろん神戸からも出場校があるなど、関西大会のような状況になりました。
そんな中、5月12日に高槻自動車教習所で行われたTASにおいて、3年生が優勝、2年生が準優勝した高槻北高校ダンス部2年生としては、是が非でも賞が欲しい、というか取らねばならないという覚悟で臨んだ大会でした。
しかし、結果としては、入賞もならず。
2年生の間に重い空気が立ち込めました。しかし、だからこそ、彼らの中に変化が生まれたようにも感じます。
大会後、彼らは数時間に及ぶ、ミーティングを行い、次のダンススタジアムに向けての決意を新たにしてくれました。
一方で一年生は、発表会部門に出場。
数ヶ月という短い期間の中で、必死に作り上げたダンスナンバーを2分半という短い時間の中で、全力で踊りきってくれました。
以上のように、かなりの変化があったTEDですが、さらに意義深い大会になったのではないでしょうか。
つまり発表会形式にすることで、自分たちのダンスを見直す機会を得られたということ。
そして発表会部門を一年生の発表の場とすることで、一年生のモチベーションの行き先が得られたということ。
特に後者については、非常に意義のあるものなのではないでしょうか。一年生は、入部して基礎から学んでいくわけですが、それを人に見てもらう機会がない、何より人前で見せるという機会がなかなかありません。しかしながら、ダンスは人に見てもらって、つまり観客がいなければ、成立しないエンターテイメント作品です。
そう考えたとき、一年生が自分たちの努力を披露できる場がこの夏という早い時期に生まれたというのは大変すばらしいことなのではないでしょうか。それだけでも今後もTEDを続けていく価値は十二分にあると私は感じます。