新年あけましておめでとうございます。
本年も、高槻北高等学校ダンス部一同、全力で部活動に取り組んでいきますので、何卒、宜しくお願いいたします。
さて去る2022年12月28日に高槻現代劇場で行われましたMVDvol.16において、ダンス部がなんと！
スモール部門 優勝
ビッグ部門 特別賞
という素晴らしい成果をあげましたので、ご報告申しあげます。
- スモール部門 優勝
スモール部門は、１，２年合同となる選抜チームを編成し、必勝を期して大会に臨みました。
この選抜チームによるMVD出場は2021年度より実施しておりますが、2021年度は惜しくも優秀賞にとどまっており、そのときに出場した現2年生にとっては、本大会は雪辱戦とも言うべきものでした。
それ故に、大変なプレッシャーの中での本番になったかと思いますが、そのプレッシャーを力に変え、練習でも見たことがないくらいの、まさに最高のパフォーマンスを見せてくれました。
本番前には、昨年度選抜メンバーに入っていた3年生が激励に来てくれました。この時に現2年生が「先輩が来たので緊張してきた」と漏らしていました。これは、非常によいことだと私は感じました。選抜チームのメンバーは自分のためだけに踊るのではない、部を代表して、部員全員の想いを背負って踊るのだと、結成以来言い続けてきました。
そこで本番前に前述のような言葉が出たということは、選抜メンバーたちは、出場できなかった部員たちはもちろん、去年悔し涙を流した先輩たちの想いも背負って踊ろうとしていたのだと私は気づきました。
ダンスとは自己表現でありますから、自分のために踊ることは間違いないでしょう。ただ、みんなと同じ想いで踊っているのでは、周囲と同じダンスになってしまいます。だからこそ、自分はもちろん、自分の周りの人の想いも背負って踊ることこそが、一味違うダンスを見せられるのではないかと私は思っています。今回の選抜チームは、まさにそういう気持ちで踊ったダンスナンバーだったのだと私は確信しています。
尚、MVDの優勝は、管見の限り、本校ダンス部としては初となります！そういう意味でも今回のこの結果は至上というべきものでしょう！！
- ビッグ部門 特別賞
また、ビッグ部門でも、2年生全員チームであるAirisが、特別賞を受賞しました！！！
10年、15年前であれば、生徒たちが自分たちでフリを作り、曲を選び、衣装を選んで本番に臨む。これは当たり前のことでした。
しかし、近年、ダンス部の活況に伴って、ダンス経験溢れる教員やコーチが多数現れる中で、生徒だけでフリを作って大会に出場するという学校は少なくなってきているというの現状です。
そんな中、変わらぬ伝統を守り、自分たちで作ったフリと構成で出場し、並み居る強豪たちの中から、特別賞という結果をつかみ取った彼らは本当にすごいと感じました。
一時は大会に出場する意味が分からない、賞など目指す必要はないとすら考える者も少なくなかった2年生が、ここまで勝利に執念を燃やし、勝利に引き寄せるダンスナンバーを作り、それを踊り切ったということは私にとっても望外の喜びでした。
また、一年生全員チームであるLiENSも、コンテストは初出場ながら、しっかりと自分たちが作りこんだダンスナンバーを踊り切ってくれました！
一年生は本当に勝利と実力アップへの執着に燃えており、私が顧問をして以来、最も練習するのではないかというくらい練習しているので、今後が楽しみです。
- 大会を終えて
先述の2年生の話も踏まえて、部活はどのように取り組むべきか、ということを少しだけお話したいと思います。結論から申し上げれば、
自分の全力で本気でやるものだと思っています。そして自分を成長させる場所だと思っています。
部活というのは、絶対にやらなければならないと強制されているわけではありません。ましてや学校の部活に所属している以上、守らなければいけないルールも、練習時間も、制限されます。
そこまでしてまで、部活に所属するのであれば、全力でやらなければ損だとは思いませんか。そして自分を成長させないと損だとは思いませんか。
もちろん勝つことは全てではありません。もっと大事なものはたくさんあります。ただ自分を成長させる一つの方法として勝利は重要な要素になると思っています。同年代と競って勝つことの喜びというのは、クラブでなければなかなか経験できないかけがえのないものですし、勝つためには考えることもたくさんあります。そうした経験も成長につながります。
幸いダンス部はまだまだブルーオーシャンであり、全国を目指せる場所です。だからこそ、勝利にもとことんこだわってほしいと思います。
そして、来年も勝利に貪欲で、練習に真剣に取り組めるダンス部員が入部してくれることを楽しみにしています。