6月23日(日)、新入生歓迎の見学会を実施しました。
最初に訪れたのが、池田市にある安藤百福発明記念館。インスタントラーメンの歴史に関する展示の見学を通じて、発明・発見のきっかけとなる「発想の転換」の大切さを学びました。
その後、阪急電鉄の創業者「小林一三」の記念館へ移動。小林一三は、鉄道だけでなく住宅開発や宝塚歌劇、阪急百貨店、東宝をはじめとした数々の事業を起こし、政界にも進出しました。『歴史総合』や『日本史探究』の授業でも必ず扱う重要人物です。資料館は阪急の電車に見立てた壁が特徴的で、内側は座席風のベンチ、外側は写真がたくさん使われ分かりやすい展示ゾーンとなっていました。旧宅のほうは、とにかく立派で、洋風レトロな佇まいが非常に雰囲気があり、魅力的でした。見学を通じて、部員たちは『歴史総合』の復習をし、また、顧問は、昔の阪急天神橋駅の駅ビルの写真を見て、幼きころを思い出しました。
昼食後、本日のメインイベントであるJR福知山線廃線跡に向かいました。武庫川の渓谷沿いに続く約4.7㎞の廃線跡。6つのトンネルや3つの橋などの鉄道遺構が当時とほとんど変わらぬ姿で残っています。実際に歩いてみると、枕木が人間の歩幅と同じであることに気がつきます。第一の難所は照明のないトンネル。中は真っ暗で、天然のお化け屋敷状態。スマホのライトでは足下がほのかに照らされる程度で、使いものになりません。しっかり者の部員が持参した懐中電灯が威力を発揮。みんなで灯りを寄せ集め、足下に気をつけながら、暗闇を進みました。次の難所は、水はけの悪い鉄橋。靴をぬらさずに通り抜けるなど到底無理で、全員の靴がずぶ濡れになりました。廃線跡を実際に歩いて、現地の環境を観察すると、荒々しい地に鉄道を通した当時の人々の苦労と、産業の発展に重要な役割を果たした鉄道の意義が実感できました。
いつものことながら、見学会ではたくさん歩きます。今回は2万歩を超えていました。
次は夏休みに、青春18きっぷを使って遠出をする予定です。