地歴部見学会「特別編」 ~裁判傍聴~

 10月24日(木)、地歴部見学会「特別編」として、大阪地方裁判所・大阪高等裁判所に出向き、実際の刑事裁判を傍聴しました。

 裁判所の庁舎内に入るには、金属探知機による所持品検査を受ける必要があります。学生・生徒が入庁する際、筆箱の中に入っているハサミがひっかかることが多いのですが、地歴部の部員たちは、事前学習の成果を生かして、全員がすんなりと入庁できました。

 まずは、「開廷表」の閲覧です。何号法廷で、どんな裁判が行われるのか、裁判長は誰なのかが記載されています。また、その公判が、「新件」なのか、「審理」なのか、「判決」なのかが書かれています。

 「新件」は,その日から裁判が始まるものです(第1回公判)。裁判の最初の部分(冒頭手続)を傍聴することができます。「審理」は,裁判の続きを行うもので,証拠の取調べなどが行われます。「判決」は,判決が言い渡されるものです。主文(判決の内容)の後に、その理由が朗読されます。多くの判決は,10分程度で終了します。

 初めて刑事裁判を傍聴する場合は、「新件」がおすすめです。「新件」では、冒頭手続から証人尋問や被告人質問などの証拠調べ手続,論告求刑などの弁論手続まで行われることが多く,裁判の一連の流れがよくわかります。

 

 この日は、よくばって、地方裁判所での「新件」と「判決」、高等裁判所での「審理」を傍聴しました。また、「裁判員裁判」の法廷内の様子を、傍聴人入口の「小窓」から中をのぞき込んで確認しました。(裁判傍聴は「立ち見」はできないので、空席があるかなどを、この「小窓」を開けて確認します。)

 被告人や被害者の方々の人生を左右する刑事裁判。それを傍聴する部員たちの顔も真剣そのものでした。

(「小窓」の写真は裁判所のwebページから転載させていただきました。)