報道で既にご存知の方も多いかと思いますが、大阪府高校野球連盟が本校硬式野球部を来春の第91回選抜高校野球大会の21世紀枠に推薦してくださいました。心から感謝するとともに、ここまで頑張ってきたすべての硬式野球部員を誇りに思います。早速何人かのＯＢに電話をさせていただきましたが、どなたもまるで我が事のように喜んでくれました。嬉しさのあまり校長室に来て握手をしてくれた保護者もおられました。目が潤んでいるように見えました。
私は「勉強もクラブも行事も全部頑張るのが八尾高の文武両道！」「忙しいけどしんどいけどそれが八尾高」と言い続けてきました。多くのクラブとグランドを共有しなければいけない環境下でいろんな工夫を凝らしてより効率的な練習方法を追及する中で、部員たちはどんどん野球が好きになっていったんだと思います。奉仕の精神や連帯感を培うため自主的に早朝から学校周辺のゴミを拾う部員の姿にも、感謝の気持ちを大切にする硬式野球部のポリシーが現れているような気がします。
1915年創部の硬式野球部は春夏あわせて10回も甲子園に出させていただいた古豪で、52年夏の大会では準優勝に輝いています。ＯＢの中にはかつてプロ野球選手として活躍された方もいるとききました。ＯＢはみなさん野球が大好きで八尾高が大好きです。硬式野球部のＯＢ会総会にお招きいただいた時には古希を過ぎてなお野球少年の心を持ち続けている方々に出逢うことができました。その時、これこそが八尾高校硬式野球部に受け継がれる遺伝子だと確信しました。
この発表は野球部員だけでなく多くの生徒も勇気づけてくれました。今回の推薦決定が八尾高校で頑張るたくさんの生徒たちの背中も押してほしいと願っています。21世紀枠として甲子園に出場できるのは全国で3校ですから相当に狭き門です。しかし、夢は必ず叶うと信じています。