「総合的な探究の時間」は本年度からすべての高校で取り組むことになっている授業です。八尾高校ではこの時間をつかって、生徒に、課題設定や調査・分析、提案、プレゼンテーションといったプロセスを経験させることを通じて、主体的かつ協働的で深い学びを体験してもらうために、前年度から準備を進めてきました。こうした「総合的な探究の時間」の学習は大学入試はもちろん人生におけるあらゆる場面で活かすことができるチカラになるものです。
1年生ではこの学習をよりレベルの高いものにするため、クエスト・エディケーションというプログラムを導入しました。探究活動のプロセスを効率よく学びながら、困っている人を助けたい!というコンセプトで生徒自らが課題を設定し探究するというプログラムです。
今日は、入学以来10時間以上かけて探究活動を積み重ねてきた成果の発表をする機会を持ちました。各クラスを代表するグループによる3分間のプレゼンテーションです。体育館に1年生全員が集まり、全部で7本のプレゼンテーションを聴いた後、スマホの専用アプリを使って全員がそれぞれ評価をし、最優秀クラス(グループ)を決めました。その場で集計してその場で発表できるこのシステムは今日が試行でしたが、その有効性も証明できたと考えています。
例えば、最初に発表した1組のグループは「難病で教育を受けることができない子どもたちへ」というタイトルでした。映像授業やAIを活用した授業を提供することにより学習機会を確保するというアイディアを披露した後、このテーマで自分たちが考え進む中で気づいた課題や、さらにそれを解決していくための方法についても言及しています。短い時間で探究活動をまとめた発表ですので、まだまだ深めていく余地はあると思いますし、探究活動が現実的なムーブメントや新たなアイテムの提案に繋がっているかと言えば難しい部分もあると思いますが、自分たちの頭で考え論理的に構成された内容で堂々とプレゼンテーションする姿を見た時、生徒たちの成長スピードの速さと伸びしろの大きさをあらためて実感しました。 発表の様子をご覧ください。