12月24日(火)に冬休み前の全校集会を行いました。以下、私が全校生徒に向けてお話しした内容です。みんなの心にきちんと届いていたら嬉しいなぁと思っています。
ある先生から紹介してもらって「プーと大人になった僕」という映画を観ました。すごく良い映画でした。主人公は、大人になったクリストファー・ロビン。忙しい仕事に身も心も押し潰されそうになりながら家族との関係に悩むクリストファーがプーさんと再会するところから物語は始まります。自身が子ども時代を過ごした100エーカーの森に行きプーさんの仲間たちとも再会したクリストファーですが仕事のことばかりが気になります。そんな中、プーさんがクリストファーに言った一言が私の心に響きました。「何もしないことは最高の何かにつながる」。素敵な言葉だと思いませんか?いつも何かに追われるようにして「何かをする」ことだけに価値を置いてきたクリストファーにはこの言葉を理解するための時間が必要だったようですが・・・。
いま、3年生は受験勉強のことで頭がいっぱい。一心不乱に机に向かっていると思います。1年生や2年生も難しくなっていく勉強や日々の部活動に全力を注いでいることでしょう。それは良いことです。まさに八尾高校がめざす「真の文武両道」だと思います。しかし、最初から最後まで全力で走り切るのが立派なことだとは思いません。目の前のことに汲々としているくらいなら一度顔を上げ深呼吸する時間をとるべきです。
「何もしないことは最高の何かにつながる」というプーさんの言葉を信じるならば、忙しい時だからこそ、追い詰められているからこそ「何もしない」をすることが大事です。家の近所を散歩してみるとか、自転車で隣の町に出かけるとか、いつもより少し長いめにお風呂に入るとか・・・そんな些細なことでもいいから「何もしない」「何も考えない」時間を持つことを提案します。焦る気持ちを抑えて、僅かな時間を「何もしない」ことに充てれば「最高の何か」に一歩近づけるに違いありません。
また、この集会ではたくさんの表彰を行いました。部活動の表彰だけではなく今回は、教育公務員共済会のボランティアスピリット賞(書道部)やレモネードスタンド活動への感謝状(2年8組)も含まれていました。写真で紹介します。