1年生はまだ知らないかもしれませんが、「ユーカリ」は八尾高校のシンボルツリーです。正門入ってすぐ左にあります。初代校長の坪井仙次郎先生がこの地に植えられたということですので、樹齢は120年を超えています。台風の時には大きな枝が折れたこともありました。傾いているのでつっかえ棒で支えています。「ユーカリ」は明治28年からずっと、生徒たちを見守ってくれています。
同窓会の皆さんが、「ユーカリ2世」を育てようと思い立ったのは、私が本校に赴任するより前の話です。「ユーカリ」から300個の種を採取し育てたそうですが、なかなか思うように育たず、結局、苗の大きさまで育ったのは3本だったそうです。その3本を校内に植えてくださいました。1本は百年橋のそば、2本目は同窓会館の西側、そして3本目が「ユーカリ」の足元です。3本の内2本は枯れてしまい、「ユーカリ」の足元に植えた1本だけが残りました。今度登校したときに見に行ってください。今は3mを超える若木に育っています。
「ユーカリ2世」の前には看板があるのですが、看板の両脚の真ん中に、そこだけ突然ポピーが咲いていました。誰かがここに種を撒いたとは考えにくいので、偶然ここで芽を出したのでしょう。「ユーカリ2世」のエピソードを思い出して、何となく微笑ましい気持ちになったので、写真を撮りました。
こんなこともあるんやなぁ・・・と思いながら校内を歩いていると、保健室の裏側にある空調の機械の横にチューリップが咲いていました。普通に歩いていたら、たぶん誰も気づかない場所に咲いていたのでびっくりしました。草花のことは疎いのでよくわかりませんが、ホームセンターの植木のコーナーで売っているチューリップは球根だったような気がします。誰かがここに植えたとしたら、ちょっと素敵な感じだなぁと思いました。このチューリップを見つけた人が、もしその時ちょうどカンカンに怒っていたとしても、一瞬穏やかになりそうな気がします。