高校における「総合的な探究の時間」は昨年度から全国一斉にスタートしました。各校で様々な取組があると思いますが、共通しているのは「探究のサイクル」を回すということです。自分たちでテーマを決めて、調査研究を行い、分析して発表(提案)するというのが「探究のサイクル」です。これらは、これからの社会で活躍するために不可欠な能力であり、主体的に学ぶことは評価の観点のひとつでもあります。言うまでもなく、進路を切り拓くチカラにもなります。
1年生は「困っている人を助ける」という共通テーマのもと、自分たちが考える「困っている人」とはどんな人なのかを考え、そういった人たちを助けるにはどうすれば良いのかを探究する活動です。「いじめ」や「コロナにより困窮している学生」など社会問題を正面から捉えたグループもあれば、自分たちの生活に根差した身近なテーマを設定したグループもありました。本日(2月12日)は各グループが発表する日でしたので教室を覗くと、いきいきと発表し、それを相互評価する生徒の姿がありました。
2年生は、10月の修学旅行で北海道の抱える課題について「経済」「インバウンド」「農業」などのテーマごとに調査をし、その経験をもとに、地元八尾市の課題にアプローチしました。市の観光協会や卒業生の企業に生徒自身がアクセスし、取材をして自分たちの考えをまとめました。中学校までの調べ学習と探究活動の違いはここから先で、自分たちの考えに基づく提案をします。例えば、八尾市の特産品「紅たで」(お刺身の横についている紅色の芽のような食品)を若者が食べるようになるにはどんな工夫がいるのか?とか、コロナ後の八尾市の観光を振興させるにはどんなことが考えられるか?とか、そういったことです。先週の金曜日、非常にレベルの高い発表が行われました。