11月14日(日)新人大会1次予選(秋の部別)②

 第2試合は大阪市立高校と大阪朝鮮高級学校との対戦である。第3試合でこの試合の勝者と1部昇格を賭けて翠翔は対戦する。結果は大阪朝鮮高級学校の勝利。選手それぞれが放つ早いサーブと高身長のスーパーエースがビシバシ決める展開を目の当たりにし、見学していた翠翔チームの顔つきは曇っていた。まずい、試合をする前からのまれてしまっているではないか。難しいことを伝えても耳には届かないだろうと判断し、試合前に与えた指示は、「前衛のスーパーエースと裏のエースには必ずブロックを跳ぶこと。ブロックから抜けてくるコースにレシーブ位置をとること。はじかれてもよいから、エースの球を手に当てること」の3点だけに絞った。

 〇第3試合 翠翔VS大阪朝鮮高級  

☆第1セット:19-25

 この試合もライのサーブで始まった。難なくレシーブされ、スーパーエースにノータッチKOを決められる。が、翠翔の選手たちの顔には笑顔があった。今の1本で、戸惑いが吹っ切れたようだ。相手エースのスパイクをレシーブでつなぎ、ナナのBP、KOで5-3とリードする。互角に戦えるではないか!と思ったが、ナナが後衛に下がったとたんに翠翔の悪いところが顔を出した。相手スーパーエースが後衛にいるにもかかわらずサーブで崩され、そこにエミのMK、ライのMRが連続して、7-14と大量リードを許してしまったのだ。やはり地力は大阪朝鮮高級の方が上なのか。その後なすすべもなく、1セット目は奪われてしまった。

☆第2セット:25-11

 セット間に「十分戦えるぞ!」と諭したが、嫌なムードは消えず、引きずったまま2セット目が開始された。相手の連続SP、そしてスーパーエースにKOを決められ、0-3とロケットスタートを許す。やはり実力差は尋常ではないな、と思った時であった。相手のMS後、互いに点を取り合って3-6となったあと、エミ、ヒュウ姉妹の連続BPで流れが変わる。2人のKO、KB、KDと、つなぎが良くなった翠翔が相手陣にボールをしつこく返すので、しびれを切らした相手裏エースがMKを連続で犯してくれたため逆転、そして19―9と大量リードしたのだ。このまま2セット目は翠翔が手にして、フルセットに持ち込むことに成功した。

  ☆第3セット:13-25

 なんと1部が見えてきたぞ。選手たちも1セット目の不安は消え去り、勝負の3セット目を戦うため大きな声をあげてコートに入った。相手スーパーエースの強打を何本も上げるようになった翠翔チームは、エミのKOやヒュウのBPなどで、序盤を10-7とリードする。ここでピンチサーバーとしてテンを投入した。1試合目でSPをあげてくれたので、ここでもと期待したのだが、これがMS。狙ってのアウトだから仕方ないが、やはり痛い。これで相手スーパーエースが前衛に上がってきたのだが、ここで流れを断ってしまう痛恨のミスが出る。相手の何気ないトスにブロックに跳ばず、スーパーエースにアタックラインに落とされるKOを決められてしまったのだ。相手ムードは否応が無しに上がり、6連続得点を奪われ、10-13でコートチェンジ。相手のMKでようやく取ったサーブ権もライがMS。その後はお決まりの弱気プレーのオンパレード。すぐそこに見えていた1部が、音を立てて崩れ去ってしまった。

  ☆結果 セットカウント 1-2  翠翔の敗北

 今日1日で色々な経験ができたなぁ。特にクライマックスは翠翔あるあるだ。突然現れる弱気を、練習で鍛えなおそう。そして巡ってきたチャンスは確実にものにできるよう、自信を培っていこうではないか。

 令和3年11月14日 新人戦1次予選 2部Iゾーン 結果

  1位:大阪朝鮮高級、 2位:八尾翠翔、 3位:東、 4位:大阪市立

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