閉校によせて

 

　私は母校に昭和50年に入学しました。当時は現在のような校門もなく、当然体育館は建設中です。入学式はグランドで行う予定でしたが、雨のため現在の図書室で行われました。毎年府立高校が数校新設される時代で、３年間かけて順次建設されました。

　私たちは体育館、 プール、正門等が整備されて立派な学校に変化するのを見ながら過ごしました。私は、大学在学中の1980年に中津先生から同窓会会長に指名されて40年になります。一番の思い出は、同窓会創立15周年記念総会を、お世話になった先生方と会員多数にお集まり 頂き、盛大に堺市のホテルで開催できた事です。

　また、同窓会による同窓生に対する働きかけとして、名簿の発行を行ってまいりました。 時代の変化で発行できなくなりましたが、データベースの整備をして、学年・クラス等の同 窓会開催に活用いただきました。母校発展の為にも微力ながら尽力してまいりました。廃校へ向けて、色々な行事を先生方やPTAの皆様と計画し、コロナウイルスの流行で延期や中止を検討せざるを得ない状況の中で進めてまいりました。 この少子高齢化社会の中、高度成長期に急増された学校の統廃合は時代の流れなのかも しれませんが、卒業生としては、母校がなくなるのは寂しい限りです。この数年間は校長先生や教職員及びPTAの方々で抗い続けてまいりましたが、長野高校との統合が決まり2021年３月で閉校になります。

　最後に、同窓生の益々のご活躍を祈念するとともに、母校の創立から現在までに共に歩ん でこられた同窓生はもちろん、母校の発展のためにご尽力いただいた歴代の校長先生をはじ め教職員、PTA等すべての方々に感謝を申し上げ、閉校の挨拶とさせていただきます。

同窓会　会長　住野　雅祥