大阪府立今宮高等学校

TEL:06-6641-2612〒556-0013 大阪市浪速区戎本町2-7-39

校長あいさつ

上野校長

ご挨拶 / 今宮高等学校長 上野 佳哉

 今宮高校のwebpageを訪問していただき、誠にありがとうございます。私は、平成31年4月に校長として赴任いたしました。本校は、1906年に設立された伝統校であり、そのことは校章にある4本の線が物語っています。このような伝統校に赴任し身の引き締まる思いであるとともに、その名に恥じない学校経営に邁進していく決意です。


 さて、本校は、進学校型の総合学科として1996年に普通科から改編されました。改編されたのは、ちょうどバブル経済が崩壊した直後のことです。その当時、「失われた20年」と後に呼ばれる時間が続くことなど誰が予想したでしょうか?総合学科改編後の世の中の動きを振り返ってみましょう。
 21世紀に入り、新興国の経済成長はめざましく、特に中華人民共和国の発展成長は著しいものがあります。GDPでは、日本を追い抜き世界第二位の国へと成長し、日本は第三位に転落しました。教育の世界では、「ゆとり教育」が推進され、「生きる力の育成」が謳われていましたが、2006年の「PISAショック」は、日本の教育に大きな影響を与え、学習量の増加という結果をもたらしました。英語教育の分野では、4技能を育成するという方針は掲げられながらも、劇的に教育が変革されたという状況には至っていません。日本の英語教育がまごついている間にアジアの国々は、国を挙げて英語教育に力を注ぎ、アジア諸国の中で、日本の若者の英語力は下位に沈んでいます。これが、今宮高校が総合学科に改編されてから20数年に起こった事象です。

 次に、これから何が起こるか、何が待ち受けているかを見てみましょう。世界に目を向ければ、「○○ファースト」という言葉で表されるような自国の利益を最優先する動きがあります。極端に進んだグローバル化は、1%の「富を有する者」を生み出し、大きく経済格差を生み出しました。過去にはG7-先進7か国首脳会議-が開催されましたが、今やG20です。果たして、世界をリードする国はどこなのか、その行方は混とんとしています。アメリカの政治学者であるイアン・ブレマーは「「Gゼロ」後の世界―主導国なき時代の勝者はだれか」で今後の世界がリーダー無き、Gゼロの世界になることを警鐘しています。このような世界情勢の中で、日本は世界に類を見ない速度で少子高齢化・人口減少の社会を迎えることになるのです。今現在10代の若者は、生産労働人口が減り続ける社会を生きていくことになります。約30年後の2050年、日本の生産労働人口は太平洋戦争が終結した5年後の1950年の時と同じ人口になってしまいます。2019年4月から特定技能実習生の受け入れが開始され、外国人労働者の受け入れが始まりました。今後の日本の人口減少を考えれば、外国人の受け入れは、加速度的に進んでいくでしょう。ところが、まだ日本社会には、外国人労働者を「安価な労働力」とのみ理解し、日本で共に生活する人たちとしての理解が進んでいません。過酷な労働条件を強いて搾取や収奪をし、基本的人権を認めない事象が度々ニュースで流れます。このようなことをしていれば、やがて日本はアジアの国々からも見放されていくでしょう。めざすべきは、多様な人々が互いを認め合い暮らしていくダイバーシティでなければならないのです。しかし、その道はまだまだ前途多難に思えます。

 このような世界情勢、日本社会の現況で、今後一体何が起こるのか?それは誰も予想できません。このような世界を表す言葉として、「VUCA」という言葉があります。VUCAとは、
Volatility(変動性・不安定さ)
Uncertainty(不確実性・不確定さ)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
の頭文字を取った言葉です。私は、日本の若者は、このVUCAの時代を生き抜く力が必要であると考えています。そして、そのための教育として、「アドミッションポリシー」の冒頭に次のように書かせていただきました。

 本校は、110年を超える伝統のうえに、総合学科という特色を生かして幅広い知識を得ながら自主自立の精神を育む教育を実践し、社会をリードする多くの人材を輩出してきました。「磨け知性、輝け個性」という理念のもと、未来予測が困難な後期近代社会を生き抜くために、グローバルな視点で自らの周囲「50cm」で変革を起こす力を育成することをめざします。そのために新たな価値を創造する力、社会を生き抜く人間力、ダイバーシティを担う社会的包容力を養い、社会をリードする人材を輩出する学校をめざし、以下の資質・能力を持った生徒を望みます。

 ここで語られている「自らの周囲50cm」で変革を起こす力」とは、「50㎝革命」という言葉で表現される力です。今では、世界を席巻する巨大企業に成長したアメリカのGAFAでさえ、その発端は「こんなモノ(システム)があれば便利かも…」という動機からスタートしています。このような人たちを、世の中を変革していく「チェンジメーカー」と言います。「チェンジメーカー」には、新たな価値を創造する力が必要であると考えています。
 また、令和2年度から、今宮高校には、知的障害がある生徒と「共に学び、共に育つ」共生推進教室が設置されます。実際の社会には、様々な障がいがある人がいます。小学校・中学校の義務教育まで、障がいのある児童・生徒と共に学んできた生徒たちもたくさんいるでしょう。ところが、受験という制度が壁になり、高校段階では今まで共に学んできた仲間と切り離されるということが起こってしまいます。今宮高校に設置される共生推進教室は、障がいのある生徒はもちろんの事、今宮高校の生徒たちにも「様々な人たちと共に学び、共に生活し、そして共に成長する」力を与えてくれるでしょう。そして、その力は、ダイバーシティを担う社会的包容力として、将来に役立つと考えています。

 今宮高校の生徒たちは、このような世の中を産み出していくリーダーとして巣立ってほしいと考えています。そして、育てたい人材として、次の4つの生徒像をめざしたいと考えています。

1)「人・社会・世界」の発展に貢献する高い志を持ち、己を鍛える生徒
2)幅広い教養(リベラル・アーツ)を身につけ、知性を磨き、新たな価値を創造する生徒
3)社会の多様性を認識し、「人・社会・世界」と繋がる生徒
4)以上のことを実現するために、己の将来を描くことができる生徒

キーワードは、「鍛える」「創造する」「繋がる」「描く」です。この4つの言葉に、私は「VUCA」の時代を生き抜く力を見出しています。

 

 基本的に、学校は3つの活動をしているのが特徴です。それは、学習=授業・行事・部活動です。今宮高校は、この3つの分野、どれもが活発に高いレベルで行われている学校です。ここで、誤解が無いように申し上げておきます。総合学科での学習活動の中に「科目を選択する」ということがあります。普通科の学校でも科目選択はありますが、より幅の広い形で選択できるのが、総合学科の特徴です。この選択をするとき、貪欲に学習活動を行ってほしいと考えています。「あれか、これか」を選択するのではなく、「あれも、これも」選択し、自らの進路実現に必要な学習を行ってほしいと考えています。そのシステムを推進するのが、令和2年度からの新しい総合学科のシステムです。
 また、総合学科の特徴に、「探究的学習」があります。1年生の「産業社会と人間」から3年生の「課題研究」まで、探究的な学びが用意されています。これも今宮総合学科の大きな特徴です。つまり、今宮高校には、学習=授業・行事・部活動に加え、探究的学習という4つの大きな特徴があると言えるでしょう。

 最後に、校章にある4本ラインに恥じない学校経営を行い、社会に有意な人材を輩出する学校として、今宮高校の発展に寄与する決意を述べて、ご挨拶とさせていただきます。  

校長blog

https://www.osaka-c.ed.jp/blog/imamiya/koutyou/

今宮高等学校について

学校概要

今宮高等学校について

明治39(1906)年4月、旧制の大阪府立今宮中学(市内で4番目、府立では10番目)として設立され、昭和23年4月に学制改革によって、現在の大阪府立今宮高等学校となりました。

創立以来、100年を超える歴史と伝統を誇り、卒業生の方はは、約36,000名(平成26年3月現在)になります。ノーベル化学賞授賞の故福井謙一氏、児童文学者の今江祥智氏、芥川賞受賞の町田康氏、同じく芥川賞受賞の津村記久子氏をはじめ、学者、芸術家はもとより官界、実業界等、社会の全分野にわたって、多数の著名人を輩出しています。

校歌紹介

アクセス・お問合せ

アクセス

大阪府立今宮高等学校
〒556-0013 大阪市浪速区戎本町2-7-39
TEL 06-6641-2612  FAX 06-6645-7608

*職員による電話の応対時間について(PDF)

沿革

今宮高等学校について
  • 2012年(平成24年)6-9月 体育館、旧自彊会会館耐震化工事。
  • 2010年(平成22年)10月 野球部100年記念行事
  • 2009年(平成21年)1月 津村記久子氏(高48期)、第140回 芥川賞(作品名『ポトスライムの舟』)受賞
  • 2006年(平成18年)11月 創立百周年記念式典挙行
  • 2004年(平成16年)11月 オーストラリア・ケアンズのトリニティ・アングリカン・スクールと姉妹校提携
  • 2002年(平成14年) 7月 エルハイスクールに指定。
  • 2002年(平成14年) 4月 2期制〔前・後期〕実施  
  • 2001年(平成13年) 9月 アメリカワシントン州・キャミアック高校と姉妹校提携
  • 2001年(平成13年) 8月 夏季集中講座実施
  • 2000年(平成12年) 町田 康氏(高32期)、第123回芥川賞(作品名『きれぎれ』)を受賞。
  • 1998年(平成10年) 3月 第一回海外スクーリング〔修学旅行〕実施  
  • 1997年(平成 9年) 7月 第一回オーストラリア語学研修実施
  • 1996年(平成 8年)11月 創立90周年記念式典挙行・新自彊会館竣工  
  • 1996年(平成 8年) 4月 総合学科一期生入学〔学年定員240名〕
  • 1995年(平成 7年) 3月 新校舎竣工。旧校舎より移転
  • 今宮高等学校について
    *新校舎(平成7年~ 現在)
  • 1982年(昭和57年) 9月 特別教室棟〔現芸術棟〕竣工 
  • 1981年(昭和56年) 福井謙一氏(旧今中26期)ノーベル化学賞を受賞  
  • 1976年(昭和51年) 9月 体育館竣工
  • 1973年(昭和48年)   制服自由化
  • 1960年(昭和35年)   「火群」創刊
  • 1956年(昭和31年)12月 自彊会館〔現LL教室〕竣工
  • 1949年(昭和24年)   高校校歌完成
  • 1948年(昭和23年) 6月 本校と泉尾・南高校との間で職員・生徒の交流  
  • 1948年(昭和23年) 4月 学制改革により、大阪府立今宮高等学校開設
  • 1945年(昭和20年) 3月 戦災により、校舎の一部に被害を受ける
  • 1933年(昭和8年) 中学校歌なる。鉄筋コンクリートの校舎竣工。柱やレンガの階段に縦の線が強調されたモダンなデザインであり、以来、62年の風雪に耐え、平成7年まで幾多の学生を送り出した。
  • 今宮高等学校について
    *旧校舎(昭和8年~平成7年)
  • 1911年(明治44年)3月 第1期生(78名)卒業
  • 1908年(明治41年)3月 現在の校地へ移転
  • 今宮高等学校について
    *初代校舎(明治41年~昭和8年)
  • 1906年(明治39年)4月 文部省告示により大阪府立今宮中学として開校。第1期生150名入学。

公開情報

学校経営計画

学校教育自己診断

学校運営協議会

◆令和2年度 学校運営協議会

  • 第1回  7月10日(金) 記録

◆令和元年度 学校運営協議会

  • 第1回  6月 8日(土) 記録
  • 第2回 11月18日(月) 記録
  • 第3回  2月12日(水) 記録

◆平成30年度 学校運営協議会

  • 第1回 6月9日(土) 記録
  • 第2回 11月16日(金) 記録
  • 第3回 2月28日(木) 記録

◆平成29年度 学校協議会

  • 第1回 6月10日(土) 記録
  • 第2回 11月17日(金) 記録
  • 第3回 3月6日(火) 記録

その他