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学校長の式辞集詳細

2017年度 2学期始業式 式辞

おはようございます。
まず、今日まで事故の報告等がなかったことに安心しています。みなさんと元気に再会できてうれしいです。
一学期の終業式に伝えた「チャレンジ」について、みなさんはこの夏休み、何かにチャレンジできましたか?

 さて、今日は授業についてお話をしましょう。
今年はこういうポスターを作成しました。(ポスターを披露する。)大阪成蹊大学の芸術学部と本校の美術部の生徒がコラボで作成してくれました。コピーは『脳力開花』です。願いと目標をこめています。この「目標」というのは、具体的には授業での目標、学校活動での目標のことです。そしてこの目標をめざすことは、君たちが将来において役に立つための力を育てるということです。だから、重要な目標になります。
 今までの授業は「INPUT」つまり、「理解する」ことが授業の中心だったと思います。たしかにそれは重要なことです。しかしそれだけではもう物足りないのです。
「理解する」ことに加えて、さてどういうことが必要だと思いますか?
理解してさらに考える、判断する、考察する、推測する、編集する、まとめる、企画する、等をすることが必要なのです。それらをまとめて一言でいうと「創造する」、これはクリエイト、自分の頭を使って、新しいことを生み出す、という意味ですが、その「創造する」という言葉で表します。
次に、それらを「OUTPUT」つまり「伝える」ことができるようになることが重要なのです。
今お話ししたことを整理しますと、
1「理解する」もしくは「解る」、2「創造する」もしくは「創る」、3「表現する」もしくは「伝える」です。(三つの言葉を披露する。)
この3つををバランスよく学習していくことが大切だ、ということです。だから、先生方には1の「解る」だけでなく、2の「創る」と3の「伝える」も授業で組み込んでくださいとお伝えしています。毎時間すべてがそういう形式にはならないですが、1時間中ずっとプリントの穴埋めみたいな授業はもう少なくなるでしょう。皆さんも居眠りなんかしてられないと思います。
これからの授業では大いに自分の頭を回転させて、他の生徒の考えを聞いたり、資料を読み取って考察したりする中で発想していき、そしてそれを伝えることにチャレンジしていってください。それらを継続すれば必ず将来に必要な力がついていきます。
 2学期には文化祭というビッグイベントがあります。この行事への取り組みにも、先ほどの3つの要素が含まれます。文化祭が楽しかったかどうかの判断は、単純にその場に笑いがあり、おもしろいとかだけではありません。先ほどの「解る」「創る」「伝える」をやり切れば、絶対に文化祭は楽しかったと思えるし、大きな経験と大切な思い出になるでしょう。
2学期はこの「脳力開花」の実現にぜひ向かってほしいと思っています。頑張りましょうね。



(2017年8月25日 2学期始業式にて)

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