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学校長の式辞集詳細

2017年度 2学期終業式 式辞

 おはようございます。
 始業式に伝えた授業での臨み方「解る、創る、伝える」は進んでいますか?

 今日は寒くなりましたので短くお話しします。
 今日のテーマは「出会い」です。
 16日土曜日に私がお世話になった先生が亡くなりました。ヤフーニュースでもつたえられていました。その先生との出会いからお話しします。その先生は初芝高校を全国大会、初出場初優勝、そして大阪に高校サッカー全国優勝を始めてもたらした方で大阪の高校サッカー界では親分的な方です。初芝高校を退職後も転勤されて、本校のサッカー部の先生の出身の初芝橋本高校を全国レベルの強豪校に育てたのもその方です。Jリーガーも多く輩出されています。その先生は60歳を過ぎて、いったん指導現場から退いておられたのですが、また高校サッカーを教えたいと思われ、いろいろな高校に声をかけられたのですが、その先生が大物すぎてなかなか受けてもらえなかったのです。そんなとき私がいた高校に声がかかりました。悩みましたが、やりましょうと受けました。それからともに6年間ほどサッカー部を指導しました。本当に勉強になりました。その先生がお亡くなりになりこの出会いをしみじみと振り返りました。あのとき、悩んだ末に何かを学べるいいチャンスだと判断をしたことは間違ってはいなかった、本当にいい出会いをいただけたと感謝するとともに、その先生との別れを心から惜しんでいました。
 あのとき、私には荷が重いと逃げていたら、その方から得ることができた教訓は今私の手にはなかったわけです。本当に、本当に感謝しています。自分から臨んだ出会いでなくとも、いつも、「学ぼう」という前向きな姿勢があれば、いろいろな出会いの中から、忘れられない出会いが巡ってくると思っています。
 次の話は私のことではありません。日曜日にアメリカンフットボールの甲子園ボウルという大学ナンバーワンを決める試合があり、優勝した日本大学の1年生QBの林君という選手はMVP、年間最優秀選手にも輝きました。彼はある私立高校を辞めることになり、公立高校で部員の人数がギリギリの高校に転学しました。彼には素質がありましたが、それだけでは今回の活躍にはつながらなかっただろうと思っています。その転学先の監督に出会ったおかげであきらめずにチャレンジを続けることができたと思います。私はその監督の先生とは同僚でしたから近くで見聞きしていてそう感じています。その出会いがなければ、林君はどうなっていたのだろう?と日曜日の夜のニュースを見ながらしみじみ思いました。これもいい出会いがあったのだと思います。
 皆さんにも何か心に残る出会いがあるでしょうし、これからもあると思います。それがいい出会いになったり、ためになる出会いになるには、自分の姿勢を前向きに保つことが大切であると考えています。その前向きな姿勢がなければ、大きな出会いにはならないのかもしれません。みなさん、どうか前向きな姿勢を忘れずに持ち続け、そしてよい出会いに恵まれてほしいと願っています。今日は出会いのお話しでした。



(2017年12月22日 2学期終業式にて)

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